《座右の名著》シリーズ
小さな努力で「人生の幸福」を増やす法―幸田露伴『努力論』「直接」の努力と「間接」の努力

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784781603926
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0030

出版社内容情報



幸田露伴[コウダロハン]
著・文・その他

齋藤孝[サイトウタカシ]
翻訳/編集

内容説明

努力には二種類ある。一つは「直接の努力」であり、もう一つは「間接の努力」である。直接の努力とは、さしあたっての努力で、目の前の目標に心を尽くし精いっぱい頑張るときのものである。間接の努力とは、将来に備えての「準備の努力」で、自分の実力の基礎となり、源泉となるものである。この本は「百年に一人の頭脳」と言われた露伴が、この二つの努力をどう実践したらよいか、露伴自身の経験を踏まえて書いたものである。日々の努力の仕方から、集中力を簡単に身につける法、シンプルな生活術まで網羅している。そして、結局は、「努力を忘れて努力する人」「努力を楽しむ人」が成功していると教えているのである。

目次

序 「努力を忘れて努力する」―さらに「よい結果」を出す努力の法則
1章 「カンどころ」がわかる人に「運」もつく
2章 小さな努力で「人生の幸福」を増やす法
3章 日々の努力を「大きく実らせる」四つの工夫
4章 鉄をつらぬく「集中力」が簡単に身につく法
5章 シンプルに生きるほど「結果」もついてくる
6章 「努力を楽しむ人」が成功する

著者等紹介

幸田露伴[コウダロハン]
1867年、現在の東京都台東区に生まれる。電信修技学校給費生から電信技師となるも、文学への志を捨てられず、職をなげうち赴任先の北海道から帰京する。1889年に文壇デビューを果たして以降、『風流佛』『五重塔』などの小説を次々と発表。広い知識や深い教養、鋭い洞察力を洗練された文章にこめた傑作の数々を上梓し、同世代の尾崎紅葉とともに“紅露”と並び称された。のちに転じた史伝、古典評釈、文学論、随筆などにも大いに才を発揮している。1947年没

齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程などを経て、明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション論。ベストセラーになった『声に出して読みたい日本語』(草思社、毎日出版文化賞特別賞受賞)をはじめ、著書多数。小学生のための私塾「齋藤メソッド」や教育関係者を対象にしたセミナーを主宰、NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の総合指導もつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶのぶ

12
4、5年、止まっていた本。気になり読み始めると今、課題になっている解決策が書いてある。「自然の齟齬と認めれば、人間のいざこざは、その半分は減らすことができる。」「新たにしなければならないと信じる古いものを一刀のもとに斬って捨て、跡には何も残さないこと」心に刻もう。線を引いてあるので前のページを振り返ると「直接の努力と間接の努力を」間接の努力、将来に備えての準備の努力も怠らないようにしたい。読了!!2016/05/14

rigmarole

4
印象度B。幸田露伴『努力論』(および『修省論』からも数章)の、齋藤による現代口語訳。『努力論』の原書は岩波文庫からも出されています。 この訳は非常に読みやすいです。実家の町にある本屋のビジネス書の棚で見つけ、パラパラとめくってみると、まさしくビジネス書っぽい内容。昔の本で、かつ今っぽい内容が書かれているのは面白そうだ、と思い購入しました。暫く放っておいたのですが、2年経ってしっかり読みました。ところが、期待した割りには、面白さを感じなかったというのが率直な感想です。2012/08/27

フィロ

4
これは〜…また読み返す時ありそうな気がする本でした(._.)2011/09/29

naruo_homewood

3
原文は漢文調で書かれているので読むのに苦労しますが、本書は分かり易い現代語訳なので助かります。内容的には、精神論だけではなく、具体的な方法論に落とし込み易いものになっており、ためになりました。勿論、ただ漫然と流し読んだだけでは駄目で、自分の人生で実践するには何をどうすればいいかじっくり考える必要はありますが、その為の道筋を示してくれる良書だと思いました。2013/09/01

いかちょー

3
幸田露伴の『努力論』を齋藤孝が読みやすく書き直したもの。「努力を忘れて努力する、それが真のよいものである」という言葉が印象深い。努力について書かれたもので、言葉の一つ一つに重みがある。「有福」「惜福」「分福」「植福」と四つの幸福の増やし方が書いてあり、渋沢栄一の『論語と算盤』などに通じるものがある。特に若い人には是非読んで欲しい一冊。2010/10/21

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