出版社内容情報
マルクス[マルクス]
著・文・その他
エンゲルス[エンゲルス]
著・文・その他
内容説明
古代、中世、近代と、繰り返される階級闘争の歴史。支配する者と支配される者はどういう経緯で生まれたのか、そして現代の資本主義社会に蔓延する問題とその解決策とは…?歴史の流れを科学的に検証する「唯物史観」の視点から、人類がたどるべき道を解明したマルクスとエンゲルスの革命宣言の書を漫画化。
目次
ブルジョアとプロレタリア
プロレタリアと共産主義者
共産主義者の立場
著者等紹介
マルクス[マルクス]
1818~1883年。ドイツの共産主義者であり革命家。労働者階級誕生まもない1848年、共産主義者同盟の綱領文書として執筆された『共産党宣言』は後世の労働運動の指針となる。その他の共著に『資本論』などがある
エンゲルス[エンゲルス]
1820~1895年。ドイツの共産主義者であり革命家。労働者階級誕生まもない1848年、共産主義者同盟の綱領文書として執筆された『共産党宣言』は後世の労働運動の指針となる。その他の共著に『資本論』などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
50
kindle この本は共産党宣言をベースにしたストーリー漫画です。産業革命によって劣悪な環境で重労働を強いられた労働者階級の闘争。こういう時代に戦った人がいればこそ、現代の私たちの労働環境があるわけですね。民主主義の前身を作るために、共産主義が現れたーーという解釈をしましたが、私の考えはあまちゃんかもしれません。しかし、いずれにせよ暴力的転覆を認める現時代ではないことは明らかです。2018/09/24
白義
15
流石に今の御時世に共産主義革命と言われてもというのをわかっているのか、最後はバッドエンドだが、共産主義宣言を絵解きした物語としては悪くなく、登場人物のキャラも立っている。労働者の反乱を促すためにあえて労働者への弾圧を行っていたとかあんた……同じシリーズの「資本論」がただの労働者悲惨物語っぽい内容だったのに対してこちらは原著からの取捨選択がきちんとできていて、このシリーズのマルクス三部作の中では一番内容として整っている。クライマックスにかけての臨場感もあるし共産党宣言特有のアジテーション感も最後に確保を安定2018/08/14
さえきかずひこ
12
物語仕立てなので分かりやすい。二段階革命論や暴力革命といったマルクス=エンゲルスの共産主義の重要な考え方が自然とつかめるように構成されている。2020/07/15
肉尊
11
正義者同盟を「共産主義者同盟」に改組するにあたり、共産主義の目的と見解を明らかにした文書。「この世界を変えることなんてできないよ」という批判に対し、マルクスは「世界じゃないだろ?生産関係の話だ」と。また、暴動を起こせば賃金が減ることに対しては「利潤ではない、搾取だ」と、資本主義社会で当然とされている思考法そのものの「変革」を求めたのである。同盟内でもAll men are brothers.を主張するヴァイトリング派もおり意見は分裂していた。同志たちに呼びかけられた団結は、二月革命として結実することになる2021/02/12
ラテちゃん
11
共産主義が生まれた背景と問題点がざっと俯瞰できた。ユートピアって人間界では無理だよなあ。2015/03/07