出版社内容情報
メルヴィル[メルヴィル]
著・文・その他
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
徒花
105
よかった。かつて自分の足を食いちぎった白い巨大クジラ、モビー・ディックへのリベンジに燃える船長と、油を取るための捕鯨船で働く船員たちの戦いの物語。モビー・ディックへの復讐心に囚われた船長は狂人のようにも見えるし、大変はた迷惑なんだけれど、これが船長が海に出続ける理由なんだから仕方ない。雷鳴がマストを青く光らせたのはまさに、神の御業に見せかけた悪魔の所業。2021/12/23
☆よいこ
77
マンガ版。海洋冒険小説。商船に乗っていたイシュメルは真の「海の男」になるため捕鯨船に乗る。初めての捕鯨の時、海に落ちて恐怖に震えるイシュメルにスターバックは「誇りが勇気を与えてくれる」と語る。船長エイハブは白鯨「モビー・ディック」に片足を奪われ復讐に取り憑かれている。巨大な敵に徹底的に打ち砕かれ絶望した中で、イシュメルは誇りだけを胸に白鯨と対峙する。▽だって原作本長いんだもん、読めない時のマンガ版頼り。2022/05/01
Naomi
9
鯨捕りをする海の男たちの物語。19世紀アメリカでは鯨の油で街の灯を燈していたことを知った。打倒白鯨に命をかけた船長、ただひとつのことに心奪われ執着している姿は恐ろしいと感じた。これが海の男の誇りある生き方なのかぁ。凄まじいなぁ。他の人の感想を読んで、ラストの「2009年現在~」の記述は確かにいらないと思った。あと「ワンピース風」って声もあり、ワンピースを知らないわたしは「へ~、そうなのか」って感じ。やっぱりこういうのは、ちゃんと原作を読まないと良さがわからないんだろうなぁ。2013/11/10
おくてつ
8
まんがで読破を読破するシリーズ。 今度はアメリカ文学にチャレンジ。 船長と白鯨の闘いの物語のようですが、かつては燃料を取るためにクジラが乱獲されていたという事実も忘れちゃいけない。2018/01/16
めぐ
7
夫のお気に入り映画の原作…は冗長だそうなので漫画版。船長いい加減にしろの一言。積荷を捨てろ辺りで皆でふん縛って帰港すべきだった。それだと作品にはならなかったろうが。2023/03/05