内容説明
防衛官僚として40年、憲法との整合性に苦闘しながら「周辺事態法」などの立案に携わり、イラクに派遣された自衛隊を統括した著者が、憲法も安保条約さえも無視した法制に怒り、問題点を全面的に論じる。日本の未来のために―
目次
はじめに 新安保法制の構造(あまりにも分かりにくい構造;戦後日本の歩みを断ち切るもの)
第1章 「グレーゾーン事態」関連法制の内容と問題点(政府が騒いだ武装勢力の離島上陸は法制化されず;米軍の武器を防衛することができるように ほか)
第2章 「重要影響事態」関連法制の内容と問題点(実際には朝鮮半島有事を想定していた周辺事態法;周辺概念とともに有事にしないという概念もなくす ほか)
第3章 「国際平和秩序維持」関連法制の内容と問題点(今後、時々の立法措置は不要になる;「戦闘現場以外」ならどこでも行けるように ほか)
第4章 「集団的自衛権」関連法制の内容と問題点(あまりにも抽象的な想定である;武力攻撃が予測される事態でも武力行使はできないのに ほか)
第5章 これから日本はどうなっていくのか(対中国戦争のシナリオ;対テロ戦争に参加するシナリオ ほか)
著者等紹介
柳澤協二[ヤナギサワキョウジ]
1946年、東京都生まれ。70年、東京大学法学部卒業後、防衛庁(当時)に入庁。防衛審議官、運用局長、官房長などを歴任し、2002年、防衛研究所所長。04年から09年にかけて、内閣官房副長官補(安全保障・危機管理担当)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
加藤久和
Takao
田中峰和
ponnnakano