内容説明
なぜ沖縄にだけ基地が押しつけられるのか、植民地の歴史のなかに原点があった!!プエルトリコなどにおける住民排除の基地建設過程を検証しつつ、これまで研究されることの少なかった占領直後の横暴な沖縄基地建設との共通性を跡づける。
目次
第1部 米軍基地建設の植民地主義・人種主義―世界の事例から(植民地を利用した基地建設;基地に翻弄された自治領の住民たち―プエルトリコ;米国領土外にある最も古い基地―グアンタナモ;核とミサイルのために犠牲にされた島民たち―マーシャル諸島;強制排除された先住民―グリーンランド;無人島にさせられた島々―ディエゴガルシア;二一世紀の強制収用―韓国ピョンテク;刑事裁判権に見る植民地主義・人種主義)
第2部 沖縄での基地建設―沖縄戦から恒久基地化へ(米軍の世界的戦争計画の中の沖縄;沖縄戦下の基地建設;終戦前後の基地建設計画;海軍の沖縄基地計画;一九四〇年代末から五〇年代へ;核兵器と沖縄;補論 国防とアイヌ)
第3部 沖縄における米兵による性犯罪(日本軍による沖縄女性への性犯罪;免罪された米兵による性犯罪―沖縄戦;米軍占領下の性犯罪と米軍の認識―一九四〇年代後半;継続する米兵の性犯罪―一九五〇年代)
著者等紹介
林博史[ハヤシヒロフミ]
1955年神戸市生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了(社会学博士)。現在、関東学院大学経済学部教授。専攻は現代史、軍隊・戦争論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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