目次
1 かぎりある命のために(白い百日紅;かぎりある命に―出生前診断に思う;収録を終えて―NHK・Eテレ「ハートネットTV」)
2 生まれてこないほうがいい命なんてない(夕日あのとき;雨の永平寺;生まれてこないほうがいい命なんてない―対談・NHKラジオ深夜便;“小確幸”と“幸せのかたち”)
3 青春のあしあとから そして今…(宮崎アニメとの出会い;講演がもたらす素晴らしい出会い)
4 命の灯を受け継ぐ(『走り来れよ、吾娘よ』一五周年によせて;すてきな半生をありがとう;みんなで「ことば育ち」の扉を開こう)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
びすけっと
14
2014年2月刊。ダウン症の女性が39歳の時に著した本。「ダウン症や障害のある人、すべての人が生きやすい社会をつくる方が先ではないかと思います」(p.14)と出生前診断に警鐘を述べています。通常学級で過ごし、大学の英文科も卒業なさっています。親や教師、同級生の助けを得て「聞く、話す、読む、書く」をゆっくり獲得なさっています。 長生きできない障害だと思っていましたが、誤りでした。障害の重複がないか、軽ければ、また周囲の理解が得られれば彼女のように生活が営めるのだと思いました。2014/06/24
マカロニ マカロン
7
個人の感想です:B。『選べなかった命』(河合香織)の中で「ダウン症当事者として日本で初めて大学を卒業した経歴を持ち、と紹介されていた岩元綾さん1973年生)が書いた本。副題の「出生前診断によせて」とあるように、出生前診断を「私個人としては反対です。ひどいことだと思っています。いま生きているダウン症の人たちを否定することになる」とする立場を取っている。「ダウン症や生涯があるとかわいそうだと感じる人もいるかもしれませんけれども、(中略)幸せのかたちはひとそれぞれであるんです」と書いている。2019/08/02
のり
5
なぜダウン症など3つの障害だけをターゲットに、生まれないようにするのか。新しい命を出生前診断で摘むよりも、ダウン症、障害のある人、すべての人が生きやすい社会をつくるほうが先。ご自身がダウン症だと知ったのは大学二年のとき、そして差別感を抱いていた。葛藤がありながらもご両親が信念を持って育ててきたこともわかります。「障害者となげだす前に、人間ですと叫びたい」3月21日は世界ダウン症の日。2015/05/30
ヤモリin王宮
1
「なぜダウン症で生まれてくることが不幸だと決めつけるのだろう?すべての人が生きやすい社会を作る方が先ではないか」 ダウン症の著者。重い言葉。偏見や誤解を解くため活動するダウン症の著者の姿に感動。 著者の母親の言葉もあります。当時、「ダウン症は短命/知的発達はない/あっても小3の学力」と言われていたのに、好奇心旺盛で大学の英文学科に進み「生んでくれてありがとう」と語る著者の姿は、多くの人を励ます。2020/04/04
KOBAYASHI
1
○。環境と多様性。2019/08/09