内容説明
つながることなくして人は生きられない!市民参加と連帯で貧困・格差社会を変え成熟した社会の在り方を探る。
目次
第1章 人権を守る市民のつながりを(三・一一が示した警告、警鐘;サラ金問題から見えてきた貧困の実態と対策;人と人、人と社会を結ぶネットワークを;人権を守る司法の役割)
第2章 現代日本の貧困と社会的包摂への道(現代日本の貧困に対する認識の変化;貧困・格差と自己責任論;貧困問題と社会的包摂;多様な個性を受け入れる社会へ)
第3章 討議デモクラシーが拓く新しい社会(ドイツにみる時間と空間の豊かさ;日本における話し合う「場」の貧困;フクシマから見えた日本の近代文明;プラーヌンクスツェレの理念と実際;討議民主主義は社会的関係の貧困解決の一手段)
対談を終えて 不安を共有する社会へ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひのはは
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黒船来航以来、日本はいつも海外の動きに”乗り遅れてはいけない”とうい恐怖感で動いてきた。これを貧しい考え方であると指摘し、そろそろやめませんかという提言に大いに共感した。折しも中国主導のAIIBへの参加に、相も変わらぬ”乗り遅れないように”という声があがっている。みんなが作り上げていく本当の豊かさを求め、面倒でも時間がかかっても、公共的課題を議論できる社会にしていく必要である感じさせてくれた。内容は良いのに、6ページに「意識改が革必要」と誤植があり、冒頭にこの本への信頼度が低くなったのは惜しまれる。2015/03/21
昌也
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対談集2023/01/27