内容説明
私たちは被爆者から学び、何を引き継いでいかなければならないか。子どもたちのために、次の世代のために。医師から見た原発事故の脅威。
目次
1 巨大エネルギーによる破壊の恐怖
2 原爆放射線被曝と原子炉事故被曝
3 操作されてきた情報
4 虚構の中の文部科学省
5 何が真実か?放射線汚染の真実を求めて
6 これから心配なこと?
7 日本の責任、私たちの責任
8 被爆国の役割
資料 事故後の安全対策
著者等紹介
郷地秀夫[ゴウチヒデオ]
1947年、東広島市に生まれる。東神戸病院院長を経て、現在、東神戸診療所所長、核戦争を防止する兵庫県医師の会世話人。神戸大学医学部卒業後、精神科、神経内科、リハビリテーション科、一般内科、緩和医療などに携わりながら、被爆者医療に取り組んできた。約250人の被爆者の主治医として日常健康管理を担当するなど、兵庫県下の2000人の被爆者と関わってきた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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壱萬弐仟縁
8
大江健三郎氏の「歴史は繰り返す」(14-15頁)。ビキニ環礁水爆実験が1954年に起きていて、そこで船員は被曝した。過ちを繰り返してしまっている福一原発事故。問題は、操作されてきた情報という事実(41頁~)。避難区域も最初から半径30キロとか言っておけばいいのに、徐々に広げたし、レベルも徐々に上げて7まで行っている。逆ならまだしも、最初から事実なら事実を報ずればいいのに、隠ぺい体質と批判されても反論できないようなことに自ら追い込んでいったのがこのくにの為政者の問題への対峙法か。これでは大江氏の指摘は妥当。2013/03/15