理論劇画 マルクス資本論

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  • サイズ A5判/ページ数 191p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784780302578
  • NDC分類 331.6
  • Cコード C0036

出版社内容情報

搾取のカラクリを暴く!
日本の現実がこの本を求めていた。

◆「蟹工船」に共感した人々に
貧困が人々に襲いかかり、派遣切りが日常の風景になった日本。本書はなぜこんな日本になったのか、どうすればいいのかを模索する人々に、一つの回答を与えるものとなる。

◆資本主義の現状に憂える人々に
日本だけではない。金融危機は、資本主義のありようを、世界規模で問い直している。ポスト市場原理に代わる新しい社会を考える人にとって、本書は絶好の材料となるに違いない。

◆まず手がかりを求める人々に
そうは言っても、「資本論」や社会科学の書は、まだおおくの人々が敬遠している。格好の入門書、解説書である本書を読んだ人々は、新たな読書への意欲をかき立てられるだろう。

本書の6つの特徴
・日本の貧困の根本原因がわかる
・資本主義の矛盾の解決策を提示
・「資本論」第1巻を忠実に再現
・絵やグラフを使い楽しさを持続
・研究の最新の成果を取り入れた
・マルクスの伝記にもなっている。

《目次》
第1章 カール・マルクス
第2章 「資本論 Ⅰ」
 解説1: 金融危機で一挙に200兆円もの損失が生まれた理由
 解説2: 資本の目的はもうけにある。人びとのためではない
 解説3: 資本家にもいい人がいるという議論があるけれど・・・
 解説4: 日本の最低賃金を「資本論」で検証すると?
 解説5: マルクスの時代にも派遣業者はいたのか?
 解説6: 日本の労働時間は「資本論」の世界そのままだ!
 解説7: "大洪水よ、わが亡きあとに来れ!"
 解説8: 時代を超えてよみがえった資本家の悪知恵=派遣法
 解説9: マルクスが予見していた正社員と派遣との分断策
 解説10: 豊かさの一方の貧困、生産力を社会のために使えば解決
第3章 マルクス エンゲルス 「資本論」 そして・・・
カール・マルクス略年表
マルクスをもっと読もうと思っている方へ

内容説明

『蟹工船』に共感した人には貧困の原因を説き、市場原理主義を拒否する人には代替案を示し、マルクスに挑もうとする人には手がかりを提示する。

目次

第1章 カール・マルクス
第2章 『資本論第1巻』(金融危機で一挙に200兆円もの損失が生まれた理由;資本の目的はもうけにある。人びとのためではない;資本家にもいい人がいるという議論があるけれど…;日本の最低賃金を『資本論』で検証すると?;マルクスの時代にも請負・派遣業者はいたのか?;日本の労働時間は『資本論』の世界そのままだ!;“大洪水よ、わが亡きあとに来たれ!”;時代を超えてよみがえった資本家の悪知恵=派遣法;マルクスが予見していた正社員と派遣との分断策;豊かさの一方の貧困 生産力を社会のために使えば解決)
第3章 マルクス エンゲルス『資本論』そして…

著者等紹介

門井文雄[カドイフミオ]
漫画家。石井いさみ氏のアシスタントを経て現在に至る

紙屋高雪[カミヤコウセツ]
漫画評論家

石川康宏[イシカワヤスヒロ]
神戸女学院大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

17
資本は剰余価値を求めるため労働者から搾取する。そして飽くなき剰余価値への追求は労働者に対する 過酷なまでの長時間労働や機械化による切り捨て をもたらす。これは 個々の経営者が悪いのではなく 資本主義というものの宿命なのである。労働者の対抗手段は"団結"。そして必要に応じた国家による労働規制が必要である・・・。数年前に「過労死は自己管理ができてないから・・・」とのたまわった女性経営者の発言の驚くべき発言があったが、とんでもない暴論である。資本というものの性質からして、国家による労働規制は不可欠なのである。 2015/06/06

無識者

14
入り込みやすいし漫画なのに丁寧だと思った。作者自身非常に謙虚な伝え方をしてる。って入門書だけでなんとか乗り切ろうとしている自分・・・なんというか変なまだるっこしさや訳語に悩まされることがないのがいいと思った。2015/07/26

Haruka Fukuhara

7
資本論を漫画で解説してくれる。しかも漫画が劇画調で大袈裟なので、何でもない所で笑える。なかなか優れた入門書では。2017/05/30

hayataka

6
伝記と資本論第1巻を描いた漫画。あとがきにもあるが、単純な解説本というより、エピソードと文体の雰囲気が醸し出されていて良い。なお、本作は、原作「劇画カルチュア 資本論(1982)」を2009年に再構成・再加筆したもの。2009年はリーマンショック後の派遣切りが大きな話題になっていた時期。そのため、マルクス理論の展開例としては派遣に関する解説文が多いですね。2016/01/03

らんぷ

4
カール・マルクスの人となり知れてよかった。資本論を何度か中断してしまったが…こういう本から手を付けるべきだった。2011/05/06

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