内容説明
グローバルな経済競争と金融資本の暴力による社会破綻。人間力は、新自由主義経済をコントロールできるのか?「豊かさ」の著者が問う、格差と貧困・不安社会のこえ方。
目次
第1章 生きてきた日々(女と机;若いお母さんに贈る言葉 ほか)
第2章 暮らしをいとおしむ(狸の分も;一本のほうき ほか)
第3章 自由でなければ教育じゃない(「もうノーベル賞はいらん」;右翼を黙らせたお母さん達 ほか)
第4章 老いの価値を聴く(老いの価値を聴く;政府に預けたお金の使い方 ほか)
第5章 もうひとつの道があるはず(競争社会と人間;助け合う喜びに勝るものなし)
著者等紹介
暉峻淑子[テルオカイツコ]
埼玉大学名誉教授。日本女子大学文学部卒業、法政大学大学院博士課程修了、経済学博士。日本女子大学教授、ベルリン自由大学客員教授、ウィーン大学客員教授などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いけぽん
2
ほうきの話が印象に残っています。高くても本当に気に入って役に立ち長く使い続けるもの選択していくこと、そういう日常生活の積み重ねが心も豊かにしてくれるような気がします。全体を通してすごく共感でき、こういう共感を共有できる人を広げていけたらと思いました。2013/10/14
hisakodosu
1
教科書検定に報道されない事実とか、行政も体制を守るため事実を無かったことにウソをつくとか、知れてよかった。ちょっと発行が古いが。2016/03/30
akubineko
1
著者は、バブルの前から、モノ金だけではない人間にとっての豊かさを、説いている。失われた10年によって格差ができ、リーマンショックによって固定されつつある日本だけど、多様性のない社会は、滅びるしかない。人間の絆を取り戻し、一人一人が自律した社会を、今作っていかなければ、経済成長もできない、と著者は説く。数字だけでない、人間のいる経済を見る本だ。2010/05/27
きい
0
私の机。遠回りをしてもいい。私の納得できる道を歩くこと。日本人の勤勉性はどこから?働くことだけが人生の目的?生活第一? 2024/02/07
愛希穂
0
暉峻淑子さんの著書はこれで3冊目かな? 読むたびに、日本という国の在り方というのか、とにかく儲けることしか考えていない、目先の利益のために、人をどんどんと切り捨てる、そんな現状が情けなくなります。 http://glorytogod.blog136.fc2.com/blog-entry-958.html2011/09/10