内容説明
東日本大震災の発生から1年を追った写真集。爪痕から復興への1年間の記録を、写真家独自の視点で綴る。
著者等紹介
初沢亜利[ハツザワアリ]
1973年フランス・パリ生まれ。上智大学文学部社会学科卒業。第13期写真ワークショップ・コルプス修了。イイノ広尾スタジオを経てフリーランスとして活動する。ファッション、グラビア、クルマ、宝塚歌劇などの撮影を手がけながら、作品発表も精力的に行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tuppo
2
除夜の鐘の写真が印象に残る。2024/04/19
アン・シャーリー
1
震災の、ではなくて、2011.3.12から2012.3.11までの復興の記録写真集。たとえば名取の一部の瓦礫は、三ヶ月できれいに片付けられたけど、気仙沼の横倒しになった民家は一年たってもそのまま、なんてことがある。当時宮城に住んでいて、震災をくらい、復興のお手伝いもちょっとばかりしたので、人事として見られない。どうしようもないことが起きてしまったけど、なんとかしていかないと……2013/02/09
materazzzi
1
2011年3月12日から翌年3月11日までの東北を写した写真集。避難所でおどける子ども、船が打ち上げられた道を歩くスーツ姿の若いサラリーマン(就活生?)、振り袖姿でタバコを吸う新成人たち…。カバーに配された、瓦礫のなかで咲く桜の並木の一枚は、CGかと思うような不思議な光景。2013/01/26
順子
0
震災の記憶のアレコレに蓋をして新聞の報道写真とは違う記録写真集を開いてみる。瓦礫の上に咲いた桜。人智を超越した自然の女神の冷たいほほえみを見るようだ。所詮人間はちっぽけで、自然とは勝負にならないどころか、共存すら出来ないではないか。それでも逞しく再び立ち上がっている。子供たちの笑顔に救われる。2014/05/31