内容説明
彼ら特有の悩みや不安を理解し寄り添う為に障がいをもつキョウダイや両親の思いを理解しようといつもがんばっているきょうだい児は、どんな悩みや不安、葛藤を抱えているのか。彼らにも支援の目を向け、こどもらしさを大切にしながら健全な心の発達を促す関わりかたを解説する。
目次
第1章 きょうだいについて考える(きょうだいのいろいろな思い;きょうだいげんかから見えるきょうだいの気持ち;きょうだいをめぐるお母さんの気持ち)
第2章 きょうだい支援の場をつくる(“主役”を楽しむプログラム;“親‐子”をあじわうプログラム;支援の場から日常へ)
第3章 きょうだいへの「支え」とは(きょうだいのありのままをみつめるために;できることからはじめよう;きょうだいが知りたいことは?;きょうだいへの「支え」とは)
著者等紹介
遠矢浩一[トオヤコウイチ]
九州大学大学院人間環境学研究院准教授:同大学院人間環境学府附属総合臨床心理センターこども発達相談部門室長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kana
2
きょうだい児本人だけど読んでみた。自分の性格や思考の癖がなぜこうなってしまったのか?を理解する手助けになった。障がい児ときょうだい児に板挟みになった時、どのように対応すればいいのか具体例があるので、保護者の方は参考になると思う。2015/12/06
えび☆
2
お母様面接をやっていくなかで、やはり兄弟関係って大事だと思う。 FBに悩んでて、BOSSから手渡されました。 とても読みやすく書かれていて、すっとはいってきます。手元確定!2014/07/09
カラ崎検査官
1
知的障害・発達障害児のきょうだいの性格形成と病理、それに対する対応や、著者らのグループによる介入実践について述べられています。コンパクトだけど内容は濃い。2018/02/10
おはる
1
きょうだいだから・・・という考えはせず、きちんと向き合う必要はある。障害の有無に関わらず大事なことですね。2013/10/05
かしわぎ
1
きょうだいであるために要因となって日常生活に支障をきたすことがないようにという前書きで始まる。両親から愛されたいために”良い子”になろうとし、或いは感情を押し殺して時には爆発させる。そんなまだ幼くて庇護も必要な彼らがキョウダイのためにより我慢を強いられるため、どうすれば彼らの支えとなることができるかを問う本作品。とても読みやすくて手に取りやすい。障がいを持つ子どものみならず、こどもを持つ方々には是非読んでほしいと思う。2011/02/01