内容説明
再生医療、生殖医療、遺伝子組換え、グローバル化した巨大医薬品企業…。生命のモノ化、商品化が急速に進行するなかで、政府が総力をあげて推進するバイオ産業とはいかなる産業なのか。その実像と問題点を、学際的アプローチから明らかにする。
目次
序論 「生命の産業」へのアプローチ(「生命の世紀」―日本政府のBT国家戦略;疑問、あるいは国際競争の強制力 ほか)
第1章 日本におけるバイオテクノロジーの産業化(日本のバイオテクノロジー産業の現状;日本のバイオテクノロジー産業が抱える問題 ほか)
第2章 医薬品研究開発のセントラル・ドグマ―医薬品企業の機能と限界(医薬品研究開発のセントラル・ドグマ;医薬品の財としての性質 ほか)
第3章 アメリカのバイオ政策とグローバルエイズ(グローバルなエイズの現状;南アフリカ共和国政府対ビッグファーマ ほか)
第4章 「先端医療」をめぐる議論のあり方―選択と選別のロジックを中心に(「先端医療」とは何か?;生殖技術と臓器移植の相似的構造 ほか)
著者等紹介
佐藤光[サトウヒカル]
1949年生まれ。東京大学経済学部卒、同大学大学院経済研究科後期博士課程中退。大阪市立大学大学院経済学研究科教授。社会経済論、宗教経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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