内容説明
マーシャル、ピグー、ベヴァリッジなど、福祉国家をデザインした経済学者たちの思想を振り返り、その現代的意義を考察。未完のプロジェクトとしての福祉国家の完成像を探る。
目次
序章 福祉国家の現代性―経済思想から振り返る
第1章 A.マーシャルによる社会問題の再発見―19世紀後期の労働者階級
第2章 ピグーの福祉社会論―市民的能動性と優生思想
第3章 ウェッブ夫妻における「進歩」の構想―失業対策をめぐるベヴァリッジとの対立
第4章 戦間期アメリカの「計画化」―J.M.クラークを中心に
第5章 ミュルダールにおける福祉国家と福祉世界―累積的因果関係論による統合的理解
第6章 他者志向型自由主義の法理論―ヴォランタリズムの展開と法
第7章 サッチャー・ブレアの挑戦―労働市場観とワークフェア政策
第8章 ベヴァリッジの福祉社会論―三部作の統合
人物録
著者等紹介
小峯敦[コミネアツシ]
龍谷大学経済学部助教授。1994年一橋大学大学院経済学研究科後期博士課程単位修得退学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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