内容説明
世界を変えたふたりの変人。洋の東西を問わず愚者は世界を拓く！レノンとジョブズの共通点は意外に多い。父母に放棄された子、直感と変貌の人、既成のスタイルを打ち破るクリエイター。ゆえに失敗もするが、それが西洋原理（合理主義、資本主義、キリスト文明）の行き詰りを打破する。
目次
第１部（道化と愚直（Ａ Ｆｏｏｌ Ｓｕｃｈ Ａｓ Ｉ）
リンゴとリング（Ｆｏｒｂｉｄｄｅｎ Ｆｒｕｉｔ） ほか）
第２部（禅と円（Ｍｏｎｅｙ Ｆｏｒ Ｎｏｔｈｉｎｇ）
日本と英国（Ｅａｓｔ‐Ｗｅｓｔ） ほか）
第３部（弾みと歪み（Ｓｔｏｎｅｄ Ｓｏｕｌ Ｐｉｃｎｉｃ）
６６とロール（Ｌｉｋｅ Ａ Ｈｕｒｒｉｃａｎｅ） ほか）
第４部（フロンティアと銃（Ｂａｎｇ Ｂａｎｇ）
ドレミと日系人（Ｍｉｌｋ ａｎｄ Ｈｏｎｅｙ） ほか）
第５部（ロードとムービー（Ｉｎ Ｄｒｅａｍｓ）
反体制と反動（Ｈｅｒｏｅｓ Ａｎｄ Ｖｉｌｌａｉｎｓ） ほか）
著者等紹介
井口尚樹［イグチナオキ］
１９５２年東京都中野区生まれ。県境を越えた小学校、新宿区の中学校、世田谷区の高校を経て、１９７６年、明治大学文学部（西洋史専攻）卒業。同年入社した芸術新聞社にて、書道誌『墨』創刊時より編集、１９７８年に編集長となる。代表取締役を経て、現在は編集委員。１９２０～３０年代の「モダン東京」を研究中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ロマンチッカーnao
21
フール（愚者）は秩序あるある世界で放浪者で己の道を進み、規則やタブーを無視する。内に天才の種子を持つ狂人であり、社会から軽蔑されながらも、社会を変革する力を持つ。新しい生命と新たな始まりの使者。プラスとマイナスの力を持つ、トリックスター。まあ、これが二人の天才の共通項。日本では坂本龍馬や高杉晋作、織田信長など。。今の日本に必要なのかもしれないと思いつつ読みました。 2016/06/11
Eleanor
2
スティーブ・ジョブズへの自分の関心のなさを感じたが切り口自体は斬新2022/12/14
田中峰和
2
二人の天才を色々な角度から比較し、共通点をあげながらまとめられた一冊。年齢差は15歳もあるが、実父母に放棄された出生の共通点は有名。サブタイトルにもつけられたフールは二人の共通のキーワードになる。BBCスタジオで自己紹介のとき、ときどきフールもやると答えたレノン。そしてジョブズはステイ・フーリッシュで締めくくったスタンフォード大のスピーチが有名。ともにフールに目をつけたレノンとジョブズ。片や狂人に射殺され、片や膵臓がんに侵され人生を終えた二人。様々なエピソードを通し、45個にわたる共通点を紹介する。2015/11/13
Yoichi Shinkawa
1
話があちこち飛ぶので、題名につられて買うのは気をつけましょう。2015/10/31
Y.m.Kim2
0
・朝日、中日 書評掲載 『ジョブズが体験から見いだした信条について語るスピーチ。 「人生は時にレンガで頭を殴る。信じることを止めてはいけない。たまらなく好きなことを見つけなければならない。そしてそれは仕事についても愛する人についても事実だ。まだ見つけていないなら探し続けなさい。」そして、死について。「三十三年間毎朝鏡を見て自問している。『今日が人生最後の日だとしたら、私は供する予定のことをしたいと思うだろうか』最も重要なことは、自分の心と直感に従う勇気を持つことだ」』2016/02/14
