広がるミサンドリー―ポピュラーカルチャー、メディアにおける男性差別

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  • サイズ A5判/ページ数 453p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779122156
  • NDC分類 367
  • Cコード C0036

出版社内容情報

メディアには、「男性差別」が溢れている!



男性なら差別も蔑視も許されるの!?



ミソジニー(女性嫌悪)と対になる概念

「ミサンドリー」(男性嫌悪・男性蔑視)を知っていますか?

 

現代において、

「社会悪」としての男性イメージがテレビドラマや映画などに

よっていかに広められているのか、

そして、そのことがいかに潜在化しているのかを、

『カラーパープル』や『新スタートレック』といった作品を

多数取り上げながらアメリカの事例を中心に紹介、

学術的な考察を深める。

ポール・ナサンソン[ポール ナサンソン]
Paul Nathanson.
カナダ・マクギール大学研究員(宗教学)。

キャサリン・K・ヤング[キャサリン ケイ ヤング]
Katharine K Young.
カナダ・マクギール大学教授(宗教学)。

久米 泰介[クメ タイスケ]
ウィスコンシンスタウト大学MS。
訳書に『男性権力の神話』(作品社)。

内容説明

「男=邪悪、愚か」というイメージと男性への蔑視。これらがドラマや映画などによっていかに一般社会に刷り込まれつつあるか、そのことにいかに人々が無関心であるかをアメリカ・カナダの事例から検証。ミソジニー(女性嫌悪・女性蔑視)の対抗概念であるミサンドリー(男性嫌悪・男性蔑視)を告発し、ジェンダー論争におけるダブルスタンダードに疑義を投げかける。

目次

第1章 ポピュラーカルチャーの中のミサンドリー
第2章 笑われる男性―最後のボードビル
第3章 男性への見下し―分離するが不平等
第4章 無視される男性―女性と共に孤独
第5章 責められる男性―自分たち自身の歴史
第6章 男性の人間性の剥奪―悪人から獣へ
第7章 男性の悪魔化―悪とは男のことである
第8章 イデオロギーのために世界を平和にする―ミサンドリーのルーツ
第9章 結論

著者等紹介

ナサンソン,ポール[ナサンソン,ポール] [Nathanson,Paul]
カナダ・マギル大学(McGill University)元宗教学部教授、美術史BA、キリスト教神学BTh、宗教学MA(ユダヤ教とイスラム教)、宗教科学Ph.D(宗教と神聖化)。宗教と世俗化の閉じられた関係を研究

ヤング,キャサリン・K.[ヤング,キャサリンK.] [Young,Katherine K.]
カナダ・マギル大学(McGill University)名誉教授、宗教学Ph.D。ジェンダー、ヒンズー教、比較宗教学、倫理学の四つの領域で研究論文を出版しているほか、ジェンダーのトピックでは宗教科学の用語のための「ジェンダーとセックス」の概要論文を含め、16の学術書、30以上の百科事典のジェンダーの分野の編集に関わっている

久米泰介[クメタイスケ]
ウィスコンシンスタウト大学MS(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kenitirokikuti

4
原著は2006年刊行。90年代の北米のポップカルチャーに広がったミサンドリー(男性嫌悪)を探る。様々な作品に以前には存在しなかった男性蔑視的な型が現れるようになった実例をたくさん上げている。正直なところ、分かる作品が1/3以下なので途方にくれた▲影響力を持つつフェミニズム活動家は、極端な性差別主義者であり、特に二元論を強固に信じていることが問題だと著者らは主張している。マルクス主義者が労働者が資本家を打ち倒すことを正義と考えていたように、かつての女権拡張主義者には女性が男性を打ち倒すことを正義と考えていた2017/04/22

ワッピー

4
差別の残された秘境は白人男性だった?男性とは、粗野で頭も悪く、役に立たない存在であるというプロパガンダがいつしか世にあふれて、しかもその主張をしても何のペナルティも発生しない。男性が貶められ、無視され、責任を負わされ、悪魔のようにみなされているということを、アメリカの映画・テレビ番組の例を挙げて論証し、最後にイデオロギー的分析が行われています。たしかに「女って」という発言はセクハラ問題と見なされやすいのに、逆の「男って」は少なくともセクハラという認識にはなりにくい気がします。これもミサンドリーなのかな?↓2016/12/03

少年隊世代

3
世界的に大人気の漫画「ワンピース」がミサンドリーだと著者は指摘します。しかし、世界中の読者はあまりそれを意識しないで普通にこの漫画を楽しんでいます。それだけ「男性蔑視、ミサンドリー」には人々は鈍感となっているということでしょう。私は日本のテレビ番組で「海外に住む日本女性ネタ」が急増したのも、ミサンドリー現象だと捉えています。つまり「女性は積極的に世界に出るのに、男はだらしない、日本女性は外国人男性にもてて、現地のイケメンと結婚するのに、男は、せいぜい東南アジアの女性を金で釣るだけ」だと言いたいのでしょうか2017/02/25

ぽん教授(非実在系)

2
原著2006年、分析したコンテンツ作品は90年代のアメリカのドラマや映画が中心なので、その部分は日本人の我々にはあまりピンと来にくい。そういう描かれ方がアメリカで話されていたのを日本ではどうなのか?と思いだしながら読むのが良いだろう。八章のフェミのズムのイデオロギー分析の箇所はそのまま読めるので役立てやすい。2020/06/06

Special77

0
取り上げられている映画やドラマが日本の作品ではないのでピンと来ない部分はあるが、いかにして男性差別的な表現が生産されていき、それが社会に受容されていくかを表す。もう少し要点が分かりやすければなお良い。訳者のあとがきについても、もう少し日本の事情があればなお良いと感じた。2017/01/15

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