内容説明
明治末、富士紡績小山工場に設計・建設した水力発電システムは、一企業を越えて日本の紡績産業を躍進させた画期的なものだった。技術者として、財界人として、一家の長として、明治から昭和を生きた一人の男の生涯を通じて浮かび上がる、かつての日本の姿。
目次
第1章 笈を負って(明治元~三〇年頃)
第2章 紡績産業へ(明治三〇~四〇年頃)
第3章 芝高輪南町に住む(明治三八~大正七年頃)
第4章 労働争議の矢面に立つ(大正二~昭和五年)
第5章 関東大震災を乗り越えて(大正七~昭和九年頃)
第6章 辰弥の死(昭和九~一〇年)
第7章 晩年(昭和一一~一八年)
著者等紹介
持田季未子[モチダキミコ]
1947年東京都生まれ。1980年東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化博士課程修了。東京造形大学教授を経て、大妻女子大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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