冷戦―その歴史と問題点

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冷戦―その歴史と問題点

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  • サイズ A5判/ページ数 360p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784779112713
  • NDC分類 319.02
  • Cコード C0030

内容説明

ドイツとベルリンは、ソ連と米英仏の共同占領の下におかれ、冷戦が進むにつれ、東西ドイツと東西ベルリンに二重に分割される。それにたいして日本は、原爆の威力によってアメリカが日本占領の主導権を握った。日本人が冷戦を身近に感じるのは、朝鮮戦争がきっかけであった。その朝鮮戦争も、文字通り対岸の火であり、むしろ特需景気が経済成長の呼び水として歓迎された。やがて、東西両陣営で従属化された中小の国々はかえって自立性を主張し、さらには冷戦の中立勢力や第三世界のさまざまな勢力が、「尻尾が犬を振る」という現象を起こしたが、日本は、アメリカに自立の気配を見せることもなかった。そのため、冷戦の意識が薄く、冷戦は終わったという意識も薄い。それが国民の政治意識と政府の内外政策にいかに反映しているのか、日本の読者に問いかけられている。

目次

序章 未来への展望
第1章 恐怖への回帰
第2章 死のボート(デス・ボート)と救命艇(ライフ・ボート)
第3章 命令と自発性
第4章 自立性の出現
第5章 公正さの復活
第6章 主役たち
第7章 希望の勝利
終章 過去への展望

著者等紹介

ガディス,ジョン・L.[ガディス,ジョンL.][Gaddis,John Lewis]
エール大学歴史学部教授。アメリカを代表する冷戦史研究者

河合秀和[カワイヒデカズ]
1933年京都市に生まれる。学習院大学名誉教授、中部大学特任教授

鈴木健人[スズキタケト]
1958年東京都に生まれる。広島市立大学国際学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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MUNEKAZ

10
冷戦史の泰斗による概説書。通史に捉われず、冷戦を形作っていた各要素を解きほぐしながら、流麗な文章で綴っている。とくにデタント期の手詰まり感から、ヨハネ・パウロ2世を皮切りにレーガン、ゴルバチョフ、鄧小平ら現状の変更を信じる「主役たち」が出現し、ソ連崩壊へと至る怒涛のような終盤の流れは圧巻の一言。またウォーターゲート事件やヘルシンキ宣言の冷戦における意義など勉強になるところも多い。ただ民主主義の勝利を高らかに謳うオチは、現在からみると「さぁどうでしょう」感も。2019/11/19

わび

5
原著の方を再読。「グローバル冷戦が何だ、文化冷戦が何だ、米ソの核の話をしろ」という感じでこれはこれでとても良い。とは言え決してコンサバな内容ではなく、ウォーターゲート事件からヘルシンキ宣言、デタントの崩壊までを「公正さ」の復権という切り口でサラリとまとめる章などは特に唸らせられる。一方で、冷戦終結/ソ連崩壊の要因としてそうした公正さに目覚めた東欧の民衆、レーガンやゴルバチョフら指導者の意志、共産主義体制そのものの欠陥などが挙げられる中で著者がとりわけ何を重視しているのかははっきりしない部分もある。2020/02/20

木村マヤ(モクソン)

2
正確であると同時に、とても読みやすい書籍。冷戦という現象が第二次世界大戦前からどのように進行していったのか?ソ連の立場から見た場合の冷戦、アメリカの立場から見た冷戦を分かりやすく章立てで書かれている。歴史の学習において冷戦が語られる時、基本的にアメリカ側の視点から書かれることが多いため、ソ連はどのような意図で行動していたのかを今まで理解していなかったが、この書籍のおかげで、ソ連やその指導者の行動の意図が理解できた。2016/08/31

yoshiyuki

1
東西冷戦の始まりから終結までを章ごとに重要なポイントを絞って解説されていて、正に「分かりやすい」を重視した感じ。終始ソ連(特に歴代指導者)を軽くコキ下ろしてるように見えるのは、ある意味しょうがないのか(笑)2022/04/14

エドバーグ

1
冷戦をリアルタイムで経験してました。しかし、ヘルシンキ宣言の意味、ウォーターゲート事件でみせた米国の自浄能力など、この本で初めて認識できました。このような個別案件だけではなく、冷戦の全体像=マルクス・レーニン主義の欠陥を的確に伝えてくれる良書だと思います。「万国の労働者よ ごめんなさい」が非常に印象的。ただ、翻訳がこなれていないのが残念。2018/05/14

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