出版社内容情報
バルカン問題の背景にある文化的基盤を掘り下げ、血なまぐさい対立のイメージとは異なる世界―文学、表象芸術、歴史的実態分析において、バルカン的特性とは何かを問う。
執筆者紹介
柴宣弘(しば のぶひろ 東京大学大学院教授)
山崎佳代子(やまざき かよこ ベオグラード大学哲学部教員)
栗原成郎(くりはら しげお 創価大学文学部教授)
田中一生(たなか かずお バルカンの文学、翻訳・著述業)
茂野 玲(しげの れい エセックス大学政治学部客員教授)
唐沢晃一(からさわ こういち 早稲田大学文学部非常勤講師)
中島崇文(なかじま たかふみ 学習院女子大学国際文化交流学部助教授)
村田奈々子(むらた ななこ ニューヨーク大学大学院)
猪瀬 敦(いのせ あつし 財団法人 川崎市国際交流協会勤務)
佐原徹哉(さはら てつや 明治大学助教授)
内容説明
バルカン問題の背景にある文化的基盤を掘り下げ、血なまぐさい対立のイメージとは異なる世界を描く!可能性を秘めた地域への誘い。
目次
1 ヨーロッパとバルカン―バルカン地域研究覚書き
2 セルビア前衛詩と『日本の古歌』―林檎の花ふる中庭で
3 ボスニア・ムスリム叙事詩の英雄アリヤ・ジェルゼレズについて
4 アンドリッチの「アリヤ・ジェルゼレズ」
5 空白からの視線―クストリッツァ映画における他者の表象
6 中世セルビアの貴族―比較による一つの試み
7 南トランシルヴァニアにおけるドイツ人都市の多民族都市への変容―一八世紀後半のヘルマンシュタット(シビウ、ナジセベン)
8 ヴラヒ研究序論―一九世紀末のマケドニア、イピロスにおけるヴラヒ同化運動をめぐって
9 東方正教と民族の誕生―ブルガリア教会独立運動と地域社会
10 クロアチア独立国の日本公使館
著者等紹介
柴宜弘[シバノブヒロ]
バルカン近現代史専攻。東京大学大学院教授
佐原徹哉[サハラテツヤ]
東欧史、中東史、比較ジェノサイド研究。明治大学教員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。