出版社内容情報
欲望の只中に位置する少女……。消費したいから「カネ」が要る、でも自らが「カネ」にもなる。あらゆるものがいまでは「少女」になっている。末期資本主義の虚偽的回転装置/「少女=欲望」機械を特殊批評家がメッタ斬り。「少女」の解体作業、鋭意進行中!
「連接の無限性―少女機械について」
「弱体化の完成―金原ひとみについて」
「身体衝動の自動性―綿矢りさについて」
「少女性と内密性の連絡―高浜寛について」
「希望体がかたどる性差消滅―福島聡と浅野いにおについて」
「ズレを語るための美少女の代入―会田誠について」
「商品性と少女性の連接―ハルカリについて」
「娼婦機械による死の分配―東京事変『教育』について」
「多時間性と定位不能性―宮崎駿『ハウルの動く城』について」
「見ることと見られることの等質化―辺見えみりの自写像について」
「知覚自体の少女機械化―オノデラユキ『cameraChimera』について」
内容説明
欲望の只中に位置する少女―消費したいから「カネ」が要る、でも自らが「カネ」にもなる。あらゆるものがいまではそんな「少女」になっている。末期資本主義の虚偽的回転装置/「少女=欲望」機械を特殊批評家がメッタ斬り。
目次
序 連接の無限性―少女機械について
1 弱体化の完成―金原ひとみについて
2 身体衝動の自動性―綿矢りさについて
3 少女性と内密性の連絡―高浜寛について
4 希望体がかたどる性差消滅―福島聡『少年少女』と浅野いにお『素晴らしい世界』について
5 ズレを語るための美少女の代入―会田誠について
6 商品性と少女性の連接―ハルカリについて
7 娼婦機械による死の分配―東京事変『教育』について
8 少女の多時間性と定位不能性―宮崎駿『ハウルの動く城』について
9 見ることと見られることの等質化―辺見えみりの自写像について
10 知覚自体の少女機械化化―オノデラユキ『cameraChimera』について
著者等紹介
阿部嘉昭[アベカショウ]
1958年、東京・大田区生まれ。鎌倉で育つ。1977年、慶應義塾大学法学部入学。1982年、大学卒業後、昼間はオーディオ・ビデオ業界紙の編集、夜は早稲田での芝居の稽古見学という日々。1985年、編集プロダクション「ジャックポット」入社。1986年、西友に入社し、映画の製作、企画、宣伝に携わる。1990年、キネマ旬報社入社。同社退社後、現在、早稲田大学、立教大学にて非常勤講師を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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