内容説明
マンガ原稿67ページ紛失!「事件」の当事者が描く真実(ドキュメンタリー)。
目次
第1話 原稿はどこへ消えた?
第2話 原稿料はゼロ円?
第3話 ゼロ(円)からのスタート!
第4話 怒りの100万円!?
最終話 君は信じる!!
著者等紹介
西島大介[ニシジマダイスケ]
マンガ家。2004年に“ハヤカワSFシリーズJコレクション”から、書き下ろし長編コミック『凹村戦争』(早川書房)でデビュー。同作は第8回文化庁メディア芸術祭審査員推薦作品となり、またこの年の星雲賞アート部門を受賞
大谷能生[オオタニヨシオ]
批評家、音楽家。96年~02年まで音楽批評誌「Espresso」を編集・執筆。様々な雑誌、webへの執筆・寄稿を行い日本のインディペンデントな音楽シーンに実践と批評の両面から深く関わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
12
出版社に原稿67ページ分を紛失されてしまうという事件の顛末。下手な怪談より背筋寒くなる。この内容からタイトルの意味を推測できるかな?この頃はまだ手描きだろうけど、デジタル化がほとんどの今は、データの取り扱い方がまた違っているだろうな。2022/08/08
くろまによん
10
出版社が67ページ分の原稿を紛失するという絶対にあってはならない事件を、その原稿の著者が漫画化したもの。生々しい感情の流れは、かわいらしいタッチの絵柄でも怖いほど伝わってくる。普通キレるであろう事件に対し、この著者はある意味冷静で、かつ人間ができているなぁと感じた。運命的なことだが、描いている漫画のテーマにも沿う事件だったというのもある。 にしてもこの事件ほど心が痛くなることはないな。昔勤めていた会社で、客の直筆校正紙をなくしたヤバい先輩がいたが、そんなレベルじゃねー。2015/07/14
kanon
8
漫画部分だけとりあえず。原稿を紛失したと言うこと自体が稀有なことなのに、それを漫画化しようと思うだなんて…普通は滅茶苦茶キレても良いのですよ。ちょっとお金の問題だけじゃどうしようも無いこともある。しかも原稿が紛失してすぐ、この自体を漫画化できるのでは?と困惑した頭でとりあえず相談したらしいのだから、やはり凄い。でもⅢがそのまま出なくて良かったって…(笑)そうなると逆に読んでみたいよね。一冊丸々書き下ろし漫画の事情も興味深かった。大谷能生さんの論考はまた後でじっくり読みたい。「乱暴と待機」(曲)の人だよね?2014/09/16
こた。
8
評論部は未読。西島作品はファウストに連載されてたのと挿絵でしか知らないけど、面白かった。で、いいのか?感想として。書下ろし漫画の原稿を出版社が紛失したしたことと、その後の対応についてをまとめたフィクション?になるのかな。ん~面白いけど、いわゆる普通の面白さじゃないので買う人を選ぶカモ。ビレバンで購入。2013/07/13
Te Quitor
6
原稿紛失事件67ページ分。実際に起こった事件を漫画にしてしまった実験作。笑えない出来事を笑いに変えることが素晴らしい。マンガ評論のような漫画でもあり(実は流し読みしたのだけれども)なかなか面白かった。2016/07/23