内容説明
毎日が屋内退避の超安全エコ生活の極意から、ひきこもり人生をまっとうするための金銭術まで。ひきこもり歴20年の著者が贈る、実践的ひきこもりマニュアル。
目次
1章 基礎編 目指すは「安心ひきこもりライフ」―ひきこもりの成分(ひきこもり一年生のみなさんへ;ひきこもり親子のコミュニケーション術)
2章 中級編 ひきこもり中堅―見猿、言わ猿、聞か猿(ひきこもり第二章を生き抜くために;就労支援は違うのです)
3章 歴史編 転換期に立つひきこもり―ひきこもり年表(ブームが去った世界で;ひきこもり戦国時代)
4章 上級編 ひきこもりさらなる飛翔へ(ひきこもり資産運用;ひきこもり一〇〇パーセント)
5 章 涅槃編 名人との対話(ひきこもりブッダへの道)
著者等紹介
勝山実[カツヤマミノル]
1971年神奈川県生まれ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひめありす@灯れ松明の火
36
就職先が見つからず不安な頃に発見。私もこの人と同じように、図書館と古本屋を行ったり来たりする生活をしばらく繰り返していたのだけれど、この本を積んでいる間にどうにか就業先を見つけてきました。働けることは嬉しいけれど、祖母と父と過ごした、この異様に蒸し暑く、何もかもが霞みに見えた、この長かった夏の日を、いつの日でも目を閉じると私はきっと思い出すのだろうと思う。働かない事を肯定されても、それでも私はやっぱり、働き者なのに本当は働きたくなくて、不自由に生きることを選びながら自由を尊ぶ生き方をしたいんだろうなあ。2011/12/03
まど
20
こういう生き方もアリなんだと理解したくて読んだけれど、どうしてもなまけものにみえてモヤモヤしてしまう。この生活のなかに自分が見えるから、何かの拍子に自分も同じようになってしまうと思って怖くなってしまうのだろうか。軽妙風な文章だけれど、作者や家族の苦しんでいる様子も伝わってくる。2012/12/29
hakootoko
18
持続してひきこもるために踏みこえるべきボーダーとその向こう側を提示された。安心どころか、わたしのひきこもりライフをゆるがす現実の未来を見せつけられた。いや、全然悲惨じゃないんだけど、良いのか?本当にそれで良いのか?いや、いいかも?2017/05/01
ふらん
11
ゆるーく読みながら、だんだん考えさせられる気分になったのは作者の術中にはまったためか。ブログでできた本やから、同じ主義主張が繰り返されてるけど、それを差っ引いてでも、読み手への興味を惹き付ける作者の力量が伺える。それにしても怠け癖を「精神病」の一つと認定し、障害者年金を与えろ、という組織があるというくだりにはマジか、と思った。2015/07/21
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
9
ひきこもりの人は読んではいけない。不安をあおられるだけだから。後書きの一番最後にあった「立派な目標や大きな夢を諦めると、現実的な情けない選択肢がいくつも登場し、多様な生き方が可能になります。」つまり言いたいのはこれだけでしょう。2012/06/22