内容説明
プレカリアートのバイブル『生きさせろ!』から3年―。ほんの少し考え方を変えれば、生きるのが簡単になる!雨宮処凛が今度は生きのびるための知恵を賢人たちに取材。読むだけで気が楽になる一冊。
目次
第1章 園子温―強引に人や世界を巻き込みまくる
第2章 いちむらみさこ―物々交換で公園に暮らす
第3章 パクドヨン―家も飛行機もなんでも作る
第4章 坂口恭平―ホームレスにゼロ円生活の極意を学ぶ
第5章 藤野英明―カネ・コネなしで選挙に立候補する
第6章 王城ユニオン―「職場がなくなる」と言われて自主営業してしまう
第7章 伊藤剛―動き回って同志を探す
第8章 中下大樹―死にゆく命を平等に弔う
番外レポート 生きさせろ!リターンズ外国人労働者化する若者たち―時給三〇〇円で中国のコールセンターに「派遣」!?
著者等紹介
雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年、北海道生まれ。00年、『生き地獄天国』(太田出版)を出版し、デビュー。07年に発表した『生きさせろ!難民化する若者たち』(太田出版)で日本ジャーナリスト会議賞(JCJ賞)受賞。反貧困ネットワーク副代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
今庄和恵@マチカドホケン室/コネクトロン
6
私には無理!と読んで絶望しましたwww ほかの方のレビューにも多くありましたが、常人ではないエネルギーの方々と同じこと出来るわけないので、すごい人達のパワーを貰って自分なりに動くしかないね。しかし中国派遣は悪質きわまりない。もはや棄民の域ですね。2012/11/08
marukuso
3
生きづらい世の中を独自の視点、やり方で生きる8人の人たちを紹介。園子温や坂口恭平が紹介されていて、目をつけるの早かったんだなあ。園子温のとんでもエピソードにはびっくりした。中でも僧侶の中下大樹さんは自殺者の法要や、縁が切れ遺骨も遺族に拒否された方たちの遺骨の預かりまでしていて、はっきりいって誰もやりたくないようなことを進んで引き受けてて、読んでて泣けてしまう。こんな奇篤な人がいるのに自分はなにしているのやら。恥ずかしくなる。色んな角度から現実と向き合い戦っている人たちばかりだった。2016/03/16
そのじつ
3
この本で紹介された人々を真似ることは無意味だ。彼らは彼らにしか出来ない方法で現状に一つずつ足跡を残し続けている。逆に「そういう風にしか生きられない」という事なのかも。私達にも「このようにしかできない生き様」があるはず。全ての人が映画の主人公にはなれない。しかし生き様はそこにしっかり存在しているのである。どの人生もおろそかにしてはならない。2011/12/02
がんぞ
2
大きなプロジェクトを遂行した経験がなくても人の心を掴み大勢の力を結集するには?まず自分の心を見極め、志を立てる必要がある。本当に面白いと思うこと、したいことでそれが無いものは何か?8件の「成功例」が紹介されているが、シブヤ大学というイベントとか、フリーぺーパーとか、ニッチの物を真似しようとすると失敗になるだろう。韓国で木造飛行機を製作しようとする兄弟などは、実現したとしても実用性が信じられないレベル。園子温が都会に来て始めて出会った女に心中持ちかけられたとか、アーティストの感性、もはや何の教訓にもならない2013/11/23
こ86
2
園子温監督が昔から凄い人だったのを初めて知った。 出てくる人が凄い人ばかりで、真似できないと思うけど 読んでてパワーをもらった。2012/09/15