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家のない少年たち―親に望まれなかった少年の容赦なきサバイバル

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  • サイズ B6判/ページ数 261p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784778312367
  • NDC分類 367.3
  • Cコード C0095

内容説明

詐欺、闇金、美人局、架空請求、強盗―家族や地域から取り残され・虐げられ、居場所を失った少年たちは、底辺で仲間となって社会への「復讐」を開始する。だが大金を手にしてもなお見つからない、“居場所”。彼らはそれを探し続ける。取材期間10年、語られなかったこの国の最深部を活写する、震撼ノンフィクション。

目次

序章 老兵の予言
第1章 邂逅
第2章 18歳の振り込め詐欺日記
第3章 予行演習
第4章 カラフルな男たち
第5章 楽園
第6章 最弱ホストの居場所
第7章 帰還兵
第8章 共食いの時代
第9章 出発

著者等紹介

鈴木大介[スズキダイスケ]
1973年生れ。「犯罪をする側の論理」をテーマに、裏社会・触法少年少女らの生きる現場を中心に取材活動をつづけるルポライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

もちもちかめ

12
僕が見た不良の素顔とは、泣き腫らした少年の顔だった…2017/01/08

小鈴

10
「『クローズ』って漫画嫌いなんですよ。他のヤンキー漫画みたいのとかみんなほとんど高校行ってたりで、クソだなって」という須藤龍真の母親はシャブ中で、幼いときから食べ物を万引きして盗みに走り、16才で少年院へ。そこで仲間と出会い、強者に搾取されてきた彼らが取った選択は、組織に入らず裏家業で稼ぐこと。未来を夢見た彼らの行く末は。格差とか福祉とかそんな言葉すら届かない日本の底辺。ただひたすらに胸が痛む。また、00年代裏家業史を知ることができます。 2010/12/26

short

6
主なる取材対象者の龍真という青年の、暗黒社会でのサバイバル、仲間との連帯あり、人情あり、笑いあり涙ありの青春サクセスストーリーとして読むと、大変面白い。これが小説だったらすごく爽やかな感動系の物語になるんじゃないかとすら思う。だけどこれが今日本でおきている現実だと思うと果てしなく深刻です。犯罪少年たちも元をただせば被害者だったと・・それはわかります。わかるけどどうすればいいのか・・・。重すぎるリアル。2011/01/31

kotte

5
犯罪を犯す少年達は元被害者の立場でした。幼児期から親がしっかりと関わることの大切さを改めて感じました。少年達は生きることに精一杯で、犯罪であっても手をつけなければ生きていけなかった。そして、自分の居場所も無かった。犯罪を許すことはできませんが、私達はその背景にあるものを認識し、幼児期から子供が健全に育つサポートをするなど、非行少年の問題を社会全体の問題としてみんなで解決していかなければいけませんね。 2016/11/17

かきたにたくま

4
良書。『ギャングース』原案。先にギャングースを読んでいるとちょっと混乱する。不謹慎だが面白いから原案になったのだと思う。ノンフィクションだが小説のような感じがした。あとがきの著者の言葉で現実に戻される。2014/10/13

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