内容説明
私たちは、軍隊の廃絶を、兵士のいない社会を、戦争のない世界を夢見ることができる。人が殺し合うのではなく、互いに生かし合う未来を求めつづけたい。世界に満ちあふれる暴力、その根源に迫る稀有なる思索。
目次
第1章 暴力批判論(暴力批判のための序論;“民衆の対抗暴力”像の変遷―ボリビアの映画集団ウカマウの作品群を通して ほか)
第2章 国家と死刑と戦争と(国家を介して密通する「死刑」と「戦争」;サッダーム・フセインの処刑という迷宮 ほか)
第3章 戦争と和解をめぐる同時代史(中曽根『自省録』と、アジアカップにおける反日スローガン;戦争に血道を上げる大国、連帯の精神でエイズとたたかう小国 ほか)
第4章 反グローバリズムの思想(グローバリズムか、「抵抗の五〇〇年運動」か;フィデル・カストロ架空演説「キューバは革命軍を解体し、軍備を全廃する」 ほか)
第5章 東アジアの緊迫した情勢につい(東アジア世界の和解と平和のために;世界は必ずしもいい所ではない)
著者等紹介
太田昌国[オオタマサクニ]
1943年北海道生まれ。民族問題・南北問題研究家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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