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出版社内容情報
歴史を紐解きながら万博の本質と課題に迫る
19世紀半ばにロンドンで生まれ、近代化を競う欧米列強が推進した「万国博覧会」は、世界最大の国際イベント・最強のコミュニケーションメディアとして国際社会に君臨してきました。万博は日本がもっとも注力してきたイベントでもあり、1970年の大阪万博は戦後日本の一大エポックとしていまも日本人の記憶に深く刻まれています。
しかし社会環境の変化と制度疲労が重なる状況下にあって、これまでなんとか持ちこたえてきた万博も、いまはかつての輝きを失い、歴史的な岐路に立っています。このまま老衰を迎えてしまうのか、あるいは再生を果たすのか。その命運はまもなく決するでしょう。
万博という史上初の国際イベントがなぜ、どのようにして生まれ、どんな役割を担ったのか。その後どのように発展し、どのような問題に直面し、どのように乗り越えてきたのか。そしていま、いかなる事態に直面しているのか。こうした問題について通史的に読み解きながら、現状の問題と課題をさぐり、今後の展望と可能性を考えます。それはそのまま「大阪万博がなぜあれほどの強度を持ち得たのか」に対する回答にもなっています。
平野暁臣[ヒラノアキオミ]
内容説明
絶滅か、再生か。いま万博がおもしろい。
目次
序 絶滅か再生か―岐路に立つ史上最強のイベント
第1章 未来と異国のワンダーランド―19世紀
第2章 モノからものがたりへ―20世紀前半
第3章 ダークサイドをのり越えて―戦後から1970年まで
第4章 戦後日本の“事件”―1970年大阪万博
第5章 環境変化の荒波のなかで―大阪万博から世紀末へ
第6章 時機を逸して袋小路に―21世紀になって
終章 万博は終焉を迎えてしまうのか
著者等紹介
平野暁臣[ヒラノアキオミ]
空間メディアプロデューサー、現代芸術研究所代表取締役、岡本太郎記念館館長。1959年東京生まれ。大阪万博で岡本太郎が設立した現代芸術研究所を主宰し、イベントやディスプレイなど“空間メディア”の領域で多彩なプロデュース活動を行う。1985年つくば万博以降に開かれた14万博のすべてを訪れて実地調査を行ない、うち5回(ブリスベン、セビリア、ジェノバ、テジョン、リスボン)は日本館のプロデューサーとして参画。国内博のプロデュース経験も豊富で、5つの地方博・25のパビリオンを制作した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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あじ
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ありんこ
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y_u