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G SPIRITS BOOK
金狼の遺言 完全版

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  • サイズ B6判/ページ数 231p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784777810499
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0075

内容説明

試合前からやろうと思い、相手の腕を折ったレスラーは私くらいだろう―。「セメント」をキーワードに上田馬之助がレスラー人生を赤裸々に振り返る。

目次

5歳の時、私は左耳の聴力を失った
相撲部屋を抜け出し、力道山門下生になった日
力道山道場でセメント・レスリングをマスター
密室で行われた猪木さん、馬場さん、大木さんのスパーリング
猪木さんと2人で看取った師・力道山の最期
心の師・吉村道明さんの教え
オリンピック・レスラーとの道場マッチ
ビジネスを守るために挑んだ柔道家との他流試合
酒場での賭けアームレスリングで一儲け
トージョー・ヤマモト腕折り事件の真実〔ほか〕

著者等紹介

上田馬之助[ウエダウマノスケ]
1940年6月20日、愛知県海部郡出身。大相撲を経て、60年に日本プロレスに入門。73年3月、大木金太郎とのコンビでインターナショナル・タッグ王座を獲得した。日プロ崩壊後は全日本プロレスに合流するも、73年10月に離脱。フリーランスとなり、アメリカで活動する。76年5月、国際プロレスに逆上陸。翌77年1月からは新日本プロレスに参戦し、タイガー・ジェット・シンと合体。日本人ヒールとして確固たる地位を築いた。その後は全日本、NOW、IWAジャパンなどに参戦。96年3月、自動車事故で頸椎を損傷し、胸下不随となる。以降、リハビリ生活を続けていたが、2011年12月21日に呼吸不全により亡くなった

トシ倉森[トシクラモリ]
1954年12月2日、長崎県長崎市出身。京都産業大学外国語学部英米語学科卒業。79年に渡米し、『週刊ファイト』の特派員として全米マット界を取材。レスラー、ボクサー、俳優の親睦団体『カリフラワー・アレイ・クラブ』で日本人初の正会員となる。83年に帰国後、ベースボール・マガジン社に入社。『週刊プロレス』の創刊号から携わり、主に外国人レスラーを担当する。同社の『相撲』編集部を経て、日本スポーツ出版社に入社し、『週刊ゴング』編集部に勤務。現在はスポーツライター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

22
上田には、猪木に反則攻撃を繰り返す思い出しかないだけに、こんなに「セメント」が強いとは思わなかった。あのダニー・ホッジにも勝ったとか。また、正義感の塊だった。だからこそ、ヒールに徹することができたのでは。また、馬場のしたたかさを許せなかったのでは。交通事故で再起不能となり、自殺を考えた時、それを留めてくれたのは妻であり、面倒を見た後輩たちだった。晩年不遇だったとは思わない。誠実を貫いたが故の最高の人生だった。2022/11/12

秋 眉雄

10
昨今は、例えばお笑い等もそうなんですが、観るもの観るものお前らプレゼンしてんのか?って感じることが多いです。発想を発表しているだけで、魅せる腕がないというか。その発想自体は面白いのに納得させる腕が追いついていないというか。僕は当時、馬之助がしがみついていなければ、ジェットシンって人を殺してしまうんじゃないかと思っていましたよ。しがみつくという発想と、そこにある種の真実味を持たせる腕にこそ、プロの技術があったのだと思います。セメント云々も勿論大事ではありますけども。好きなレスラーでした。(再読月間その三)2017/03/13

snakedoctorK

3
上田馬之助さんが左耳が聞こえない方だったとは知らなかった。 正直者、不器用ものの上田裕司さん、合掌2015/04/29

BATTARIA

2
タイガー・ジェット・シンとともに凶器攻撃オンパレードだった上田馬之助が、実は関節技の鬼だったとは、私には知る由もなかった。上田のダブルリストロック、一度見てみたかった。 反則以上にこの人の悪名を高めたのは、アントニオ猪木が日本プロレスを追放されたクーデター未遂事件で、幹部にチクった裏切り者とされたことが大きい。だがそれは違うのだという叫びを、首から下が不随になった後で言わざるを得なかった無念はいかばかりか。「自殺すら自分一人ではできない」という言葉には、声も出ない。2012/10/16

ひとくちスモークチーズ

2
セメント(真剣勝負)最強悪役レスラーの故上田馬之助氏の生前に明かした「最後の言葉」とも言える一冊。この作品では今まで上田馬之助から決して語る事の無かった日本プロレスでのアントニオ猪木クーデター未遂事件が語られています。今まで猪木側から裏切り者とされた上田馬之助から遂に真相が語られ、これが遺言のメインの部分です。そして他にもセメント最強の上田馬之助の数々のエピソードも楽しめます。プロレス好きにはたまらないと思います。2014/11/28

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