内容説明
第27回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門最優秀賞受賞作。
著者等紹介
いながきふさこ[イナガキフサコ]
1969年、愛知県に生まれる。南山大学大学院博士前期課程修了(英文学)。高校の教員を経て、現在は育児のかたわら、童話の創作を行っている。2010年、第22回新美南吉童話賞特別賞受賞。2011年、第27回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話の部で優秀賞一席受賞
青井芳美[アオイヨシミ]
岡山県出身、大阪芸術大学美術学科卒業。第3回ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞。1996年イタリア・ボローニャ国際絵本原画展入選、星の都絵本大賞受賞。現在、梅花女子大学こども学科と、短期大学部日本語表現科にて非常勤講師として絵本制作を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
15
戦争中、祖母のところに疎開してきたあや。祖母の仕事、お蚕さんを育てる手伝いをします。小さいお蚕さんにユキを名づけ、見守るあやは、もうお別れという前の夜不思議な夢を見ます…。あやの見た夢の中の少女、20歳になった時のあやの衣装が、語られてませんがユキが関係していると想像できます。2021/01/17
なま
9
★4 1945年、冬の終わりに東京から田舎の祖母の家に一人で疎開した少女あやの終戦までの物語。祖母の家で養蚕を行うため、戦争要素より養蚕の流れが良くわかる。「私らが世話をするのは、繭になるまで」という言葉で低学年でも読みやすい。蚕を育てたり観察する機会があるなら、桑の葉の様子、繭になる様子など細かく描写があるので一読したい一冊。27回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門最優秀賞。5分。2022/10/02
いっちゃん
5
ユキってかいこなの?さすがに友達にはなりづらいけど…。大切に育てた愛情は伝わった。2014/05/30
とりじまカラス
2
戦争により祖母の家へ疎開してきたあや。 祖母の提案により、お蚕さんのお世話をすることになりますが……。 夢の中に現れた少女の名を敢えて語らせず、読者の想像に委ねる姿勢がテクニカルで好きです。 最後、あやがあるものを思い出すシチュエーションが、とても優れていました。2020/10/19
Pechi Minato
1
青井芳美さんをおいかけて。 第27回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門最優秀賞 2011 「おかいこさん」←今でも小学校の理科で扱うのかな。かつての暮らしに染みていた。 おばあちゃんの家、疎開先でのできごと。 (途中)2022/11/06