内容説明
ごくらくにすむごくらくちょうちょがある日、この世にまいおりました。かなしい人、不安な人、みんなのなみだをすいとってごくらくちょうちょはとんでいきます。
著者等紹介
山下明生[ヤマシタハルオ]
1937年生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。『海のしろうま』(理論社)で野間児童文芸推奨作品賞、『はんぶんちょうだい』(小学校)で小学館文学賞、『まつげの海のひこうせん』(偕成社)で絵本にっぽん大賞、『海のコウモリ』(理論社)で赤い鳥文学賞、『カモメの家』(理論社)で路傍の石文学賞、野間児童文芸賞を受賞するなど、すぐれた児童文学を多数発表している。そのほか翻訳の分野でも活躍中
はらだたけひで[ハラダタケヒデ]
1954年生まれ。「美学校」で現代美術の松澤宥氏に師事。『パシュラル先生』(すえもりブックス)で産経児童出版文化賞推薦を受賞。『フランチェスコ』(すえもりブックス)でユニセフ=エズラ・ジャック・キーツ国際絵本画家最優秀賞を日本人で初めて受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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たっくん?号
3
表紙惚れ読み。カラフルに変色?変身?するごくらくちょうちょうが運んでくる幸せ。とても温かい気持ちになれる本でした。2014/04/27
かのん
1
ちょうちょが少しずつ助けてあげることで幸せを運んできてくれる。優しい雰囲気の絵です。2011/05/11
こどもふみちゃん
1
パプアニューギニアの国旗にはゴクラクチョウが飛んでいる。 極楽蝶について知識をつけてやりたかったので。2010/11/19
遠い日
0
はらだたけひでさんの、夢みるような美しい絵がこころに沁みる。極楽に棲むちょうちょたちの、優しい羽の色がわたしのこころの滓を溶かす。山下さんの文章はあくまでも平易で、ひとの悲しみをそっと掬いあげる。この世の者の悲しみや不安、涙をすいとり、癒す「ごくらくちょうちょ」。この世に生きる者は、いつもこころを波立たせて忙しない。困りごとを、少しずつ収めながら日をつなぐ。ちいさなラッキーが起きた日は、わたしのところにもごくらくちょうちょが訪れたのかもしれないな。この世は疲れたのか。ゆっくり休んで。ちょうちょさん。2008/12/24