哲学するゾウ フィレモンシワシワ

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  • サイズ B4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 31cm
  • 商品コード 9784776401889
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

内容説明

シワシワは、月を見あげながら、この美しい夜空にくらべて、自分はなんてちっぽけなのだろうと思うのでした。それは、シワシワの心をしあわせにしました。一方、ハエたちは、だれからも尊敬されていないことにはらをたてていました。そして、世界で、もっとも偉いのはだれなのかを、思いしらせてやろうと、シワシワにサッカーの試合を挑みました。ハエが挑んだ原生林のワールドカップ。でもシワシワの頭をしめていたのは、別のことでした。

著者等紹介

エンデ,ミヒャエル[エンデ,ミヒャエル][Ende,Michael]
1929‐1995。南ドイツのガルミッシュ・パルテンキルヒェン生まれ。現代社会を鋭く見つめ、人々の殺伐とした心に、失われたファンタジーと夢の世界を取りもどすことを呼びかけ、成功した現代ドイツを代表する作家。児童文学や青少年文学作家として活躍する一方、一般向けに芝居の脚本や詩、絵本なども手がけた。その著作の多くは映画化され、ラジオやテレビでも放送されている。ドイツ児童文学賞、ヤヌシュ・コルチャック賞他多くの賞を受賞

シュジンスキー,ダニエラ[シュジンスキー,ダニエラ][Chudzinski,Daniela]
1972‐。北ドイツのリューベック生まれ。フォトグラフィーや建築模型制作に携わり、絵画・グラフィックデザイン・イラストレーションをハンブルクとアメリカのピッツバーグで学ぶ。1999年からフリーのイラストレーターとして活躍。現在は、英国に長期滞在することが多い

那須田淳[ナスダジュン]
1959‐。浜松市生まれ。早稲田大学卒。著書にミヒャエル・ゾーヴァとの画文集『少年のころ』(小峰書店)、絵本『魔笛』、エリック・バトゥーとの絵本『すいようびくんのげんきだま』(以上、講談社)、ファンタジー『ボルピィ物語』(ひくまの出版)、YA小説『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店・2004年産経児童出版文化賞・2005年坪田譲治文学賞)など。翻訳にアクセル・ハッケの『ちいさなちいさな王様』(講談社)など多数。2006年浜松ゆかりの芸術家顕彰受賞。ベルリン在住。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆのん

56
【絵本】『はてしない物語』『モモ』などの作者の絵本。賢者であり哲学者の大きな象。可愛らしい話の中に大切な事がさり気なく伝えられている。2102019/07/03

ルル

17
内容もさることながら絵も美しいです。人間はともすると、大海の広がり に目を向けず井の中の蛙になってしまうことをシワシワが優しく教えてくれます。2019/05/18

マツユキ

12
哲学者で、賢者の大きな象と、数の多さだけで、威張るハエたち。ハエは自分たちの凄さを見さつけようと、動物に勝負を挑みますが…。愚かで、儚いハエたちは、他人事ではない。体が大きく、それ以上に、気持ちも大きいシワシワの世界は美しく、良い物を見せていただきました。2022/12/17

Cinejazz

12
インドの原生林に棲む<フィレモンシワシワ>という名の巨大なゾウの絵物語。その大きな体は、自分の歳を思い出せないほど何層ものシワに包まれていて、聖なる川の辺りで鼻シャワ-を浴びながら、いつも何か大切な事に頭を痛めていました。 世界の不思議を考え続ける<シワシワ>を見た猿たちの嘲り、空一面に飛び交う蠅たちからの挑発・・・そんな小さなことには、いっこうに無頓着でした。 川面に映るビロ-ドのような青い夜空、ふりそそぐ月の光、夜空に浮かぶ月を仰ぎ見ながら、とても大きな考えに浸る哲学者の<シワシワ>でした。2022/05/11

つき

9
体も小さいけれど、世界も小さかったんだなあ。ハエたちは…。2019/08/05

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