内容説明
シワシワは、月を見あげながら、この美しい夜空にくらべて、自分はなんてちっぽけなのだろうと思うのでした。それは、シワシワの心をしあわせにしました。一方、ハエたちは、だれからも尊敬されていないことにはらをたてていました。そして、世界で、もっとも偉いのはだれなのかを、思いしらせてやろうと、シワシワにサッカーの試合を挑みました。ハエが挑んだ原生林のワールドカップ。でもシワシワの頭をしめていたのは、別のことでした。
著者等紹介
エンデ,ミヒャエル[エンデ,ミヒャエル][Ende,Michael]
1929‐1995。南ドイツのガルミッシュ・パルテンキルヒェン生まれ。現代社会を鋭く見つめ、人々の殺伐とした心に、失われたファンタジーと夢の世界を取りもどすことを呼びかけ、成功した現代ドイツを代表する作家。児童文学や青少年文学作家として活躍する一方、一般向けに芝居の脚本や詩、絵本なども手がけた。その著作の多くは映画化され、ラジオやテレビでも放送されている。ドイツ児童文学賞、ヤヌシュ・コルチャック賞他多くの賞を受賞
シュジンスキー,ダニエラ[シュジンスキー,ダニエラ][Chudzinski,Daniela]
1972‐。北ドイツのリューベック生まれ。フォトグラフィーや建築模型制作に携わり、絵画・グラフィックデザイン・イラストレーションをハンブルクとアメリカのピッツバーグで学ぶ。1999年からフリーのイラストレーターとして活躍。現在は、英国に長期滞在することが多い
那須田淳[ナスダジュン]
1959‐。浜松市生まれ。早稲田大学卒。著書にミヒャエル・ゾーヴァとの画文集『少年のころ』(小峰書店)、絵本『魔笛』、エリック・バトゥーとの絵本『すいようびくんのげんきだま』(以上、講談社)、ファンタジー『ボルピィ物語』(ひくまの出版)、YA小説『ペーターという名のオオカミ』(小峰書店・2004年産経児童出版文化賞・2005年坪田譲治文学賞)など。翻訳にアクセル・ハッケの『ちいさなちいさな王様』(講談社)など多数。2006年浜松ゆかりの芸術家顕彰受賞。ベルリン在住。日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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