内容説明
「年功序列は悪!」と考えている、「生産性が上がれば、給料も上がる」と期待している、「チャンスはいつまでもある」と思っている、就業規則を読んだことがない、「会社の経費で落ちるか」をいつも気にしている、「人は見かけが9割」を理解していない。いつまでも薄給の「あの人」みたいにならない思考のヒント。
目次
序章 会社が「社員食堂をタダ」にする本当の理由
第1章 なぜ、成果を出しても給料は上がらないのか(「給料はこうやって決まる!」のウソ・ホント;今さら聞けない「給料明細」の見方 ほか)
第2章 給料の「高い会社」と「低い会社」に分かれるワケ(ズバリ「業績」が悪いから;「工場」を持っているから ほか)
第3章 なぜかお金が増えない「安月給」の人の思考法(「社員食堂が安い!」と喜ぶ;「家族を大切にする会社です」にグッとくる ほか)
第4章 給料を上げるための13の質問(成長し続けているか?;「自主レン」をしているか? ほか)
著者等紹介
木暮太一[コグレタイチ]
経済入門書作家、経済ジャーナリスト。慶應義塾大学経済学部を卒業後、富士フイルム、サイバーエージェント、リクルートを経て独立。大学在学中に自作した経済学の解説本が学内で爆発的にヒット。現在も経済学部の必読書としてロングセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黒頭巾ちゃん
31
給料の仕組みを「使用価値」と「価値」に置き換えて、説明しています。 要は、使用価値という成果主義ではなくて、価値という職能給(仕事の基本能力)で給料は決まるというものです。成果主義は4%しか影響はなく、40%は職能給。なので、仕事の基礎能力を上げるべきとしています。また、食堂のある会社には入社してはいけないなど、ブラック企業の見分け方も掲載しています(*^_^*) 2014/01/14
村越操
17
給料の決まり方、秘密をとても分かりやすく解説。個人的には池上さんよりも分かりやすく好きです。資本主義を研究したマルクス主義を知ることが、今の世の中を知ることにつながる。「給料は、あなたが明日も働くために必要な経費で決まる」「企業側の本音を感覚的に言うと『あ、生活費が下がったから、給料を減らしても生活できるよね?』「企業があなたの代わりを連れてこようとすると、非常に高くつくという状態を作らなければならない」「10年かけて何かを成し遂げようとする人は少ない。だからこそ、あなたは代わりがいない人材になれる」2013/07/13
虹雪
13
すごくためになる。会社によって給料が何に念頭を置いているのかで結果的に、労働者にとって良い会社が分かる。知らず知らずに安給料の思考になっているんだなと気付かさられたし、危機感も芽生えました。自分の自己内利益を潤わせて、10年後を見据えた働き方が大事だと学びました。バイブルになるかもしれません。2015/08/31
ペプシ
6
★★★★★ 自分が以下に「給料明細」、「商品の価値」などがわかっていないかが非常によくわかった。その点を考慮した上での会社選び、仕事選び、今後の働き方などがわかりやすく書かれている。働いている人・今後働く人のすべてにお薦めしたい。2016/10/13
mitya
6
給料の決まり方や安月給の人の思考法を知って、ためになりました。自主トレを頑張って、労働力の価値を高めていこうと思いました。2016/01/09