内容説明
マーケットを瞬時にして支配するためのシステムはだれにでも手に入れることができることを明らかにした『魔術師たちの心理学』の第2版。効果が実証されたタープ博士の14のステップモデルとどんなマーケットでも勝てる最新の手法とテクニックをメーンテーマに、超長期のメジャーなブルマーケットとベアマーケットや、マクロ経済に関する章とトレーディングシステムをR倍数(リスク・リワード・レシオ)で考え、評価する方法を提示する章が新たに加わった。さらに、儲かるトレーディングにとって最も重要であるにもかかわらずほとんど理解されていない概念である「期待値」と「ボジションサイジング(トレードする量)」の説明にも力を注いでいる。
目次
第1部 成功するために最も重要な要素―それはあなた自身(聖杯伝説;意思決定バイアス―市場をマスターするのが多くの人にとって困難なワケ;目標の設定)
第2部 システムの概念化(システム開発の手順;うまくいく概念を選ぶ;大局観に合ったトレーディング戦略;優れたトレーディングシステムの開発に不可欠な6つの要素)
第3部 システムの重要な要素を理解する(セットアップを使ってシステムの適用時を知る;仕掛け(マーケットタイミング)
抱え込むべきときを知れ―あなたの資産を守るには
利食いの方法)
第4部 学習してきたことをひとつにまとめ上げる(お金はみんなに行き渡る;システムの評価;ポジションサイジング―目標を達成するためのカギ;結論)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やてつ
18
トレーディングにおいては仕掛けよりも手仕舞いに重要性を感じました。また手仕舞いするにも色々な根拠、やり方、考え方があるのとのことで自分なりのトレーディングルールを構築していくにあたり大変参考になりました。ページ数も多く内容も濃いため一読だけでは理解するのは難しい本ですが良書。2013/10/11
ショウジ
8
サブタイトルにもあるようにトレードで生計を立てる秘訣と心構えについて書かれています。ボリュームが多くてアップアップでした。再読要です。2016/10/27
roughfractus02
4
邦題は「心理学」とマイルドだが、原題は強い調子の“Trade Your Way to Financial Freedom”であり、「経済的自由」を得るための心得が、著者によれば「秘密を公開しすぎる」ほど講演的文体でやや冗長に書かれている。が、マネーマネジメントに関し、著者が開発したR倍数(利益を損切設定額で割るリスク比率)とポジションサイジングを重視し、エントリや勝率等の量重視の考え方に対して質から検討して、様々な手法を挙げて、読者自身に合ったシステム作りのサンプルを提供する部分は何度も読み直しが可能だ。2017/11/05
白い駄洒落王
4
適当はいけないね。参考に。2013/07/20
ykengo
2
トレードシステムを構築する上で指針となる本。本書を読むことでシステム作りのゴールがおぼろげながらも見えた気がした。何度も読み返すことになりそうだ。トレードでは仕掛けにばかり目が行きがちだが、それはシステムのほんの一部分にしか過ぎないと言う。勝率、リスクリワードレシオ、トレーディングコスト、トレード回数、資産サイズ、ポジションサイジング。これらの要素が全てうまく組み合わさって初めてシステムをうまく評価できる。期待値やリスク評価、ポジションサイズの重要性を再認識させてくれた一冊。2013/05/22