内容説明
キプリングの人格が転移された現代の日本人英文学教授が150年前のインドとイギリスを生きることに―二つの国を生きる作家の苦悩と作品誕生の由縁を、恋愛、友情、両親、妹との関係を軸に壮大なスケールで描いた小説+ポストコロニアル批評の前提を問う重厚な作品論によって、「法と秩序の帝国」と「支配と抑圧の帝国主義」の矛盾を生きたキプリングがインド庶民に向けた共感の深層を掘り起こす。
著者等紹介
橋本槇矩[ハシモトマキノリ]
1944年、中国・河北省の張家口市に生まれる。群馬県館林市出身。東京大学大学院人文科学研究科英語英米文学専攻修士課程修了。学習院大学文学部教授。現代英文学、アイルランド文学、インド英語文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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