内容説明
半年前、幕府転覆をもくろむ西園寺公清の円月剣に敗れた公儀お庭番の凛。雪辱を果たすべく修行に励む凛だったが、そんな凛を忍びが襲う。将軍吉宗のご落胤と日ノ本中に知れわたった今、凛は誰に狙われてもおかしくなかったのだ。一方、公清は京で一条家の末娘である美月と出会い、五摂家というその高貴な姫君に溺れてゆく。ふた月後の江戸。公清と美月は凛の知人・火消の梅次を人質にして、凛をおびき寄せた。公清と対峙した凛はふたたび円月剣に敗れ、獣のような日雇い人足たちが群がるなか、全裸で磔にされてしまう。凛の救出に向かう吉宗だが、公清から凛の命と引き替えに政権の移譲を迫られ…。果たして凛の命運やいかに!?好評書下ろし第三弾!
著者等紹介
八神淳一[ヤガミジュンイチ]
1962年熊本県生まれ。西南学院大学卒。雑誌編集者を経て作家デビュー。ストーリーの面白さに独特の官能描写が絶妙にからみつく作風は多くの読者に支持されている。著書『艶剣客』は十五巻まで続く人気シリーズとなって、映画化もされた。この作品の大ヒットで、一躍人気作家となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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