内容説明
徳川吉宗治世の江戸、市中では火事が頻発していた。しかもそれは、ほとんどが火付によるものと思われた。そんな折、町火消の梅次は炎の中に裸で飛び込み、逃げ遅れた幼女を助けだした謎の女と出会う。女は幕府の御庭番・凛。吉宗の密命を受け、火付の首謀者を探っていたのだ。凛は梅次とともに火事の現場にいた怪しい浪人を尾け、ついに尾張藩邸に繋がりがあることをつかむ。事件の背景にいるのは吉宗の政道に批判的な尾張藩主・徳川宗春。敵に迫る凛と梅次だが、その矢先、宗春配下の隠密集団・土居下衆によって、彼らはとらわれの身に…。はたして吉宗は、宗春の陰謀を暴くことができるのか。書下ろし長編時代エンターテインメント。
著者等紹介
八神淳一[ヤガミジュンイチ]
1962年熊本県生まれ。西南学院大学卒。雑誌編集者を経て作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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