内容説明
志波一郎太は天性の鋭い嗅覚で、人の体臭の微妙な変化から心理状態まで見抜いてしまう南町奉行所同心。武術の腕も立ち、両鉤の変わり十手と琉球唐手を操る一郎太は「柴犬の旦那」と呼ばれ、女にはモテモテだ。神田明神祭の最中、振る舞い酒を配りながら大通りを練り歩く「秋葉の小平」の行列に出会った一郎太。子飼いの岡っ引き・テツが小平の手下と口論になったことから仲裁に入ると、荷車の周りには怪しい気配が…。犯罪の臭いを嗅ぎつけた一郎太が体を張って調べてみると、荷車の底の酒樽から小平親分の義兄弟の「閻魔の龍蔵」の骸が現れた。下手人は誰で目的は何か?江戸の悪に敢然と立ち向かう柴犬同心。
著者等紹介
風間九郎[カザマクロウ]
1961年6月、東京生まれの千葉県育ち。飲食店、書店、DPEショップ、アダルトショップ等の店員を経て、1996年に官能小説家として、2005年には時代小説家としてデビュー。様々な職歴と多彩な趣味から得た知識と経験を活かして大活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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