内容説明
昭和20年を過ぎると日本の戦局はいよいよ破滅的様相を呈してきた。グアム、サイパンに続き、台湾も陥落。次の戦場は東京を空爆するための中継基地に最適な硫黄島攻防戦と予測されていた。陸海軍は火山島である硫黄島の地質の着目し、地下要塞の建設に乗り出していた。同年2月、アメリカは遂に硫黄島空爆を開始、戦艦も続々と到着し、太平洋の孤島は風前の灯火と思われたが、日本軍は猛然と反撃したのである。まず海軍のフロッグマン伏龍部隊が上陸用舟艇を次々に破壊していった。陸軍も縦横に張り巡らせた地下道を使い、上陸した米兵に砲火を浴びせかけた。簡単に占領できると考えていた米軍司令部に狼狽が走る。米軍の被害は人的にも物質的にも膨大なものにのぼっていたのである。だが、有効な戦術は見つからない。米軍の戦艦が大爆発を起こして轟沈した。アメリカの動揺を見透かしたカミカゼ・アタックが決行されたのだ。ここにおいて日米は、太平洋の覇権をかけた最後の戦いに挑んでいくのであった…。
著者等紹介
竹内誠[タケウチマコト]
1963年、東京都品川区に生まれる。ゲームデザイナーを経て、かずかずのゲーム攻略本を執筆、これが文筆業のきっかけとなった。ゲーム・ノベライズ、ファンタジー小説と執筆の舞台を広げ、オリジナルな作品を手掛けている
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