内容説明
なあ、豪。おまえは、どうなんだ。勝利をみんなで喜びあうことも、敗北をいっしょに悔しがることも、仲間と心が通じあうことも、まとまったいいチームになることも、なんの意味もない。そう、思わないか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
つきみや
16
くっそエモい。沢口が愛おしいんじゃああ…… ここで2人の関係が少しこじれる。 ううん……吉貞すき。2020/07/14
ソラ
12
夏が終わり、部活が再開され、ようやく野球部の話になったという印象。部内を紅白に分けた試合は、レギュラー中心の紅組と、巧や豪達1年生の白組の対決。巧がすごいのはもちろんだけど、周りの1年生達がいいキャラで、試合の展開も面白かった。海音寺や野々村といった先輩達が頼もしい。巧、豪、そして野球部が一歩進んだ第3巻。溌剌としていて、読んでいて明るい気持ちになれた。次巻も楽しみです。2016/04/23
mikeko
11
シリーズ3冊目。H12年4月初版。21年後に一読。★新田中野球部は部内の暴力事件により、部活や大会出場停止となった。やがて部活再開となり、部員は強豪校・横手中との試合を望むが学校長は認めない。野球部内の紅白試合で自分達の実力を認めさせ、横手中との試合を実現させようとする。★野球部員・野々村は元キャッチャーだったが肩が弱く、ポジション継続を断念。ポジションは外れても、部員やチーム全体を見る能力がある。豪にしてもだが、キャッチャーを担う者はそういった傾向があるのかな。★横手中との試合、どうなる?次に進もう。2021/12/25
みちょ
9
表紙の絵が好き。巧ってこんな感じなんだろうなあ、と思う。自分の中の野球を完成させることが第一で、でも、野球をするには9人必要で、、、仲間と楽しむことを巧が覚えていけばいいな~と母親目線で思ってしまう。巧たちと同年代で読んでいたら、校長先生は何を言っているの?そんなのどうでもいいのに!って思ったことだろうなあ。でも、大人になってから読むと、そうなんだよ、そういうのもあるんだよ、と思ってしまうな。おじいちゃんと青波がやっぱりいいな。青波がこれからどうなっていくのか、わくわくどきどき。2011/06/03
宮池 旅
8
読み終わった瞬間涙が滲んだ。野球というただ一つのスポーツにひたすらかける中学生たちの一途な情熱。大人になった今読むからこそ、じわじわ込み上げるものがあるんだろうなぁ。2015/07/16