出版社内容情報
カメラマン・趙 根在が各地の療養所を巡り、ライフワークとして撮りつづけた衝撃の写真。
草津の栗生楽泉園に在園する詩人・谺 雄二による、こみあげるような詩。
1981年の刊行後、絶版となっていた幻の書。20年振りに復刊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
7
奴らが死ぬのを待っているなら、おれたちはずっと生きていてやる。人間として扱うまで、嫌というほど生きてやる。その言葉は自分に向けられたもの。2020/09/20
Momoko Nishikawa
4
この写真を撮った趙根在氏の写真展を先週さいたま?の丸木美術館で観てきた。翌日、国立ハンセン氏病資料館に行った。そこの展示でこの本を知り、図書館で借りる。 谺氏の厳しさ、孤独、暖かさ、ユーモア、色々な詩の言葉。その背景にあるハンセン氏病の療養所の風景、人々の暮らし。 想像力に欠ける読み手に写真は丁寧に説明してくれているようだった。2023/04/24