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出版社内容情報
ハンセン病の患者に寄り添い、人間の存在意義を考察し、「生きがい」ということばを創出した神谷美恵子のこころの軌跡を描く。
【著者紹介】
福岡県生まれ。『ようこそスイング家族』(講談社)で、1989年度日本児童文芸家協会新人賞、『きんいろの木』(講談社)で1991年第29回野間児童文芸新人賞、『またね』(くもん出版)で、1996年度日本児童文芸家協会協会賞を受賞。『アンネと会う旅』(PHP研究所)、『ひかりの季節に』『わが家』『きんいろのさかな・たち』(くもん出版)、『愛の家』(国土社)、『生きる―元ハンセン病患者谷川秋夫の七十七年―』(いのちのことば社)などがある。
内容説明
なぜ私たちではなく、あなたが?ハンセン病の患者に寄りそい、「生きがい」について思索した、神谷美恵子の歩んだ命の道程。
目次
長島愛生園のひとたちと
長女であるということは…
苦悩の日々
医学の道へ
医師としてスタート
魂の飢え
島へ
同志として
著者等紹介
大谷美和子[オオタニミワコ]
福岡県生まれ。『ようこそスイング家族』(講談社)で、1989年度日本児童文芸家協会新人賞、『きんいろの木』(講談社)で1991年第29回野間児童文芸新人賞、『またね』(くもん出版)で、1996年度日本児童文芸家協会協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはなし会 芽ぶっく
9
瀬戸内海に浮かぶ小島、長島にあるハンセン病の国立療養所愛生園。神谷美恵子さんは若い頃ハンセン病患者と出会い、40歳を過ぎて愛生園の医師になりました。ハンセン病に寄り添い「生きがい」について思案する、彼女の仕事や生き方が書かれています。美恵子さんの詩の中の一文「なぜ私たちでなくあなたが?あなたは代わって下さったのだ」が印象的です。2020/01/11
tellme0112
7
研究者としての人生からみると、家庭生活にモヤモヤする。当時であれば、それでも、かなり進歩的だったのだろうが。40を過ぎて何かやり残し感を持つ一般女性への応援歌に読めてしまうのは、私がこの方を知らなすぎるからかもしれない…。2018/02/21
れい
5
たぶん小学生~中学生向きの伝記。知らない人だったので、手に取ってみた。彼女はお嬢様育ちだけれど、内向的で人の苦しみが分かる人であったので、とても親近感を持って読みました。子育てをしながら仕事を持つ苦悩も共感できました。したいことがあっても、子供がいると我慢を強いられます。そんな制限がある中でも、無理しながらも精一杯生きた軌跡に、こんな人もいたんだと感動しました。彼女自身が書いたという手記もぜひ読みたいと思いました。2014/10/06
ARI
2
こんなに有能で素晴らしい日本女性がいたなんて、知らなかった!! 是非、多くの人に読んで欲しいと思う。 どんな人にも「使命がある」。 他の為に行い、それを喜んでもらえることが、一番の「生きがい」になる。 神谷美恵子さんに出会えて、良かった♪2014/07/06
N_dept
1
『死んだ人は無に帰するのではなく、歴史によって生きている 』『 ー存在していること自体が、じぶんでは気付かなくても、まわりの誰かを支えていることがある。たとえば野に咲く小さな花が、通りすがりのひとをなぐさめ、はげますように。』『 なぜ私たちでなくあなたが?あなたは代わってくださったのだ 』 児童向け文学ですが、後半は涙が出て仕方がなかった本でした。 素晴らしい女性です。私も、神谷先生とお会いして、話しを聞いて貰いたかった。尊敬し、目標として行きたい方になりました。2014/07/07