「読み」「書き」「計算」で脳がよみがえる―高齢者がいきいき学ぶ、老人介護施設「永寿園」の挑戦

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774307534
  • NDC分類 369.26
  • Cコード C0095

内容説明

“読み”“書き”“計算”の学習により、痴呆性高齢者の脳機能の改善を図る「学習療法」。その研究・実践の舞台である、福岡県大川市の特別養護老人ホーム「永寿園」では、平均年齢八二・六歳の高齢者が、日々、学習に取りくんでいる。半身不随の不自由な体で黙々と鉛筆を動かす人、順番が待ちきれずに、車いすから立ちあがってでも学習席に向かおうとする人、九九歳になったのを機に生まれてはじめて英語を学ぶ人…。高齢者たちのこの学習意欲は、いったいどこからきているのか?いま、どんな研究がおこなわれ、なにが起きようとしているのか?高齢者問題に積極的に取りくむジャーナリスト・高瀬毅が、綿密な取材を通して、「永寿園」の挑戦を描く。

目次

第1章 驚きの連続で始まった取材(高齢者が「読み・書き・計算」に挑戦;脳科学の進展で研究がスタート ほか)
第2章 高齢者が学習するということ(無理なく楽しくやれる教材;子どもたちが明らかに変化 ほか)
第3章 人間と脳の可能性を探る(女の子の脳に起きた変化;できることを積みかさねていく学習 ほか)
第4章 見えはじめてきた新しい高齢者像(「自分を意識する」とはどういうことか?;計算による自己認識 ほか)
第5章 あとがきにかえて―学習療法の将来(痴呆に対する大きな不安;仙台市でも始まった学習療法の実験 ほか)

著者等紹介

高瀬毅[タカセツヨシ]
1955年(昭和30年)、長崎市生まれ。明治大学政治経済学部を卒業後、ニッポン放送記者・ディレクター、出版社編集者を経て、89年よりフリージャーナリスト。現在、単行本の著作、「AERA」(朝日新聞社)などの雑誌でルポ執筆を手がけるとともに、ラジオにもレギュラーで出演。以前から、高齢社会の問題について積極的に取り組んでいる。明治大学マスコミ研究室講師、秋草学園短期大学非常勤講師
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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okatake

1
くもん「学習療法」の成果を伝えるルポ。ただ、この書は「学習療法」の宣伝本だけではない。認知症の進行を抑えるための一つの対処法としての側面を伝えている。多方面からの働きかけが必要であることも伝えてくれている。2013/08/23

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