内容説明
あたりを見まわしても無限など見当たらないのに、なぜ我々は無限に魅かれるのか?現実離れした無限という考えを、現実のテクノロジーの基礎をなす数学や物理学が是が非でも必要とするのはなぜだろうか?その嚆矢となるのは、古代ギリシヤの哲学者が問うた4つのパラドックスだったのです。
目次
第1章 さまざまな無限(消えたジンジャーエールの瓶;ヒルベルトの無限ホテル ほか)
第2章 実数の連続性をささえる無限(無限小数と出会う;実数“ルート2”を追跡せよ ほか)
第3章 ゼノンのパラドックス(ゼノンの4つのパラドックス;数と変化 ほか)
第4章 数のシステム(数学的帰納法;なぜ、自然数論の公理が必要なのか(そもそも公理とは?) ほか)
第5章 無限と連続の謎と魅力(再び、ヒルベルトの無限ホテル(可算無限)
実数の全体は可算でない ほか)
著者等紹介
藤田博司[フジタヒロシ]
1964年京都生まれ。立命館大学理工学部卒、名古屋大学大学院理学研究科中退。博士(学術)。現在、愛媛大学理学部助教。専門は数学基礎論、とくに集合論。『魅了する無限―アキレスは本当にカメに追いついたのか』が初めての著書である(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぺあの
1
それなりに易しく・丁寧に説明している。2011/06/27
\サッカリ~ン/
0
読み終えることはできたが、終盤以降は理解が追いつかず流し読み。もう少し勉強してから再読予定。2013/02/27
oupo
0
一般向けに書かれていながらも読みやすかった2012/10/12
くるるる
0
途中までは論理学での無限の話でついていきやすいのだが、だんだん数学の色合いが濃くなってきて、フレーゲ、カントールの数論、ついにはアガスティアの葉の話が出てきたあたりでもう何もわからなくなった。2011/09/10
お試し君
0
無限とは、すごく難しくて、中2心をくすぐりますなあ。 ただ、本当に理解できれば凄い2022/10/30