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宇宙は“地球”であふれている―見えてきた系外惑星の素顔

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784774133676
  • NDC分類 445
  • Cコード C0044

内容説明

夜空にいつも輝く星々。その周りを惑星が回っているなんて少し前まで想像の域を出なかった。しかし太陽系の外の惑星=系外惑星が今や次々と発見されている!…ベールを脱いだ惑星の姿は、予想をはるかに超えるものだった。惑星がどのようにできるのか、理論は書き換えられた。そして…私たちの住む地球は特別な存在か?この根源的で素朴な疑問に、答が出ようとしている。

目次

第1章 系外惑星発見の時代(私たちの太陽系を遠くから眺めると;1930年代からの系外惑星探し ほか)
第2章 見えない惑星を見つける方法(直接法と間接法;恒星の位置の「ゆれ」を捉える―アストロメトリ法 ほか)
第3章 惑星系と生命誕生のシナリオ(私たちの太陽系の姿;原始惑星系円盤でダストから微惑星が誕生する ほか)
第4章 トランジット観測で系外惑星を探れ(HD209458bトランジット惑星発見と、その意義;トランジット惑星が教えてくれるもの ほか)
第5章 近い将来の系外惑星探査計画(すばる望遠鏡+コロナグラフで直接観測にチャレンジ;すばるとアルマで惑星系誕生の現場をおさえる ほか)

著者等紹介

井田茂[イダシゲル]
東京工業大学地球惑星科学科教授。1960年東京生まれ。1984年京都大学理学部卒業、1989年東京大学大学院地球物理学専攻修了。理学博士。東京大学教養学部助手を経て、1993年より東京工業大学地球惑星科学科助教授。2006年から現職。専門は太陽系および系外惑星系の起源と進化の理論研究。系外惑星の観測プロジェクトにも参加。2006年度日本天文学会林忠四郎賞を受賞

佐藤文衛[サトウブンエイ]
東京工業大学グローバルエッジ研究院特任助教。1975年宮城県多賀城市生まれ。青森県八戸市育ち。1998年東京大学理学部天文学科卒業、2003年東京大学大学院理学系研究科天文学専攻修了。理学博士。国立天文台研究員、神戸大学COE研究員などを経て2007年より現職。専門は恒星、系外惑星を中心とした観測天文学。2005年度日本天文学会研究奨励賞受賞

田村元秀[タムラモトヒデ]
国立天文台准教授。太陽系外惑星探査プロジェクト室長。1959年奈良県生まれ。1988年京都大学理学部物理学科博士課程修了。理学博士。日本学術振興会特別研究員、マサチューセッツ大学・アメリカ国立光学天文台・ジェット推進研究所研究員、国立天文台研究員・助手を経て現職。原始惑星系円盤および系外惑星観測のためのすばる望遠鏡用観測装置CIAO(チャオ)や、名古屋大学等と共同で3色同時赤外線カメラSIRIUS(シリウス)の開発・観測を行ってきた。赤外線の偏り(偏光)を観測するためのアップグレードも行った。現在、新しい系外惑星・円盤撮像用カメラHiCIAO(ハイチャオ)の開発やスペース系外惑星探査ミッションの検討を進めている。主な研究分野は、赤外線天文学、星・惑星系形成、系外惑星探査、宇宙磁場の観測的研究と装置開発

須藤靖[ストウヤスシ]
東京大学大学院理学系研究科物理学専攻教授。1958年高知県安芸市生まれ。1986年東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程修了。1986年~1988年カリフォルニア大学バークレー校博士研究員、その後、茨城大学助手、広島大学理論物理学研究所助教授、京都大学基礎物理学研究所助教授、東京大学助教授を経て2006年より現職。専門は広い意味での観測的宇宙論。特に、広域銀河サーベイを用いた暗黒エネルギー探査、軟X線精密分光観測衛星による宇宙のダークバリオン探査、太陽系外惑星の観測的及び理論的探求。1990年度日本天文学会研究奨励賞、2004年度日本天文学会林忠四郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

293
タイトルが語るように、本書は宇宙空間に展開された地球型惑星探査のこれまでの成果を述べたもの。我々の銀河には2000億~4000億の恒星があり、さらに全宇宙にはそうした銀河が数千億もあるという。素人考えでは、この広い宇宙には当然地球型の惑星だってあるに違いないと思うのだが、ことはそんなに簡単ではないようで、これまでに様々な方法で惑星の探索が行われてきた。アストロメトリ法やドップラーシフト法など、実に涙ぐましいまでの努力の末に、現在の成果が得られたのである。もっとも、わかりやすく書かれているとはいえ⇒2023/04/29

静電気質

3
地球のような惑星が他にあるのか?という疑問に、豊富なイラストや図解を駆使して門外漢にもとてもわかりやすく解説されています。▽ホットジュピターとかハビダブル・ゾーンとか、胸踊るキーワードと、迫力ある挿絵が広大なロマンをより一層かき立てますが、しかしそのロマンの裏付けは、あまりに地道すぎる観測に次ぐ観測。しかも、1000個観測して一個見つかるぐらいの割合と言うから驚きです。▽ドップラーシフト法、トランジット法、重力レンズ法などの難しい専門用語も実にわかりやすく解説されており、とても良かったです。2015/04/06

papacy

3
★★★☆☆【宇宙空間に数多ある惑星の見つけ方の手引き書】恒星(自ら光を出す星)は惑星を伴うことが多く、恒星との距離に応じて地球型惑星(土の惑星)や木星型(ガスの惑星)等になる。惑星は自ら光を出さないので、望遠鏡でも見つけにくいが、恒星との食を利用する方法、惑星の引力による恒星の揺らぎを見る方法、重力マイクロレンズを使って遠方の星の光の曲がりを利用する方法など、その手段が素人にも優しく解説されていた。だが、地球で溢れているか否かの結論は本中に見つけられなかった。2014/08/05

takao

1
ふむ2021/07/21

むーみん

0
地学レポ参考図書2017/11/12

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