内容説明
身近には、いろいろな種類の毒がある。フグやクラゲ、ハチ、カビ、キノコ、ジャガイモ、ヒガンバナ、鉱物、火山ガス、細菌…などなど。これらは、なぜ毒になるのだろうか。毒にはどんな種類があり、どのように作用するのだろうか。毒を科学的に理解することで危険を予防し、解毒法を知ることができる。さらに毒のエピソードや事件なども交えてストーリーが進む。では、毒の世界への扉を開こう…。
目次
第1章 毒のサイエンス
第2章 動物毒の秘密
第3章 植物毒の秘密
第4章 鉱物毒・人工毒の秘密
第5章 麻薬とは何か
第6章 毒の事件簿
著者等紹介
田中真知[タナカマチ]
1960年生まれ。作家・翻訳家・科学ライター。科学雑誌・医療雑誌のライターを経て、1990年より1997年までエジプトに在住。アフリカ・中東各地を多様な視点から取材・旅行して回る。フィールドワークを生かした仕事が得意(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや@灯れ松明の火
16
ある日自室で書店カバーのついた見覚えのない本を見つけた。同居親族が購入したのだろう、何の気なしにぱらりと中を開いてみる。…『動物毒の秘密』『植物毒の秘密』『麻薬とは何か』『毒の事件簿』…どのページを見ても毒どくドクの毒づくし。いや、なかなかに面白いけどさ、奴は何を知りたくてわざわざこの本を買ったんだろうか。毒の事件簿には和歌山毒カレー事件や保険金トリカブト事件、女子高生のタリウム事件も載っていたりして何気に怖い。2009/09/15
スノーシェルター
10
妙に興奮(笑)。使い方によって毒にも薬にもなる。専門用語が多くて、わからない部分もあったけれど面白かった。でも怖い!2013/09/06
りの
7
毒の本って、ミステリ好きは一度は読んだことありますよね!有名なのは、フグの毒や青酸カリ、亜ヒ酸など!!!!!!!! レジの人と、親に怪しい目で見られました…( ´・ω・` ) この本はオススメです!1番読みやすくて詳しかったです2022/11/14
ほーくえーす
3
毒というと、人体に悪い影響を及ぼすものと思いがちだけど、その毒を打ち消す解毒剤も毒であるという。普段食べる身近なところにも毒はありふれていて、生活するのに毒は欠かせないのだなぁと思った。ちょっと難しかったのでハッキリとした知識にはならなかったけど、「毒」を知ることに関してはとても良い本だった。2013/03/15
しるひ
2
教養書の魅力は、前に読んだ本で得た知識が次の本に繋がり、どんどん知識が深まっていくこと。そして、小説と違って感情を揺さぶられることが少ないから、変に疲れず純粋に知的好奇心のみを追い求められること。この本では、その名のとおり、色々な毒とその効果について分かりやすく説明されています。食中毒は火を通せば防げる訳じゃないことや、ペニシリンが青カビ由来だということを、あんまり分かってなかったので非常に勉強になりました。「毒」とひとくくりにしてみても、見方を変えれば「薬」になりうることに感心させられた一冊です。2016/12/02