東アジアのアイデンティティ―日中韓はここが違う

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  • サイズ B6判/ページ数 329p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773636055
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C1039

内容説明

漢字文化を共有する日中韓の文化はどこが違うのか。著者の両親は朝鮮半島慶尚道出身で一九三〇年代から中国東北部に住んでいる。大学卒業後に来日した著者は上智大学大学院で新聞学の博士号を取得し、現在は京都・龍谷大学教員。言語・思考方法を含め、中日韓のアイデンティティを共有する著者が、米国留学の経験を加えて東アジア文化の基層にある漢字・言語・宗教観から、現代諸相までを縦横に引用・分析しながら、東アジアの文化の基層に鋭く迫る。

目次

第1章 家の中国文化(中国人の宗教;道に生きるということ ほか)
第2章 中国人の生き方(中国人を不幸せにするもの;中国人の精神構造 ほか)
第3章 中国人の思考回路(漢字)(言葉と文化;漢字と中国人の世界観 ほか)
第4章 ウリの韓国文化(ハングルと韓国文化;ハングルと韓国人の世界観 ほか)
第5章 神々の日本文化(サムライと日本人;日本人は中国から何を学んだか ほか)

著者等紹介

李相哲[リソウテツ]
龍谷大学社会学部教授。1959年中国生まれ。1995年上智大学博士課程修了。博士(新聞学)。上智大学国際関係研究所客員研究員を経て1998年より現職。ジャーナリズム史、東アジアの近代史が専門(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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アンゴ

2
★★★★★中国の文化、生き方、思考回路を中心に主観を排し、依拠する膨大な資料を意識させず、誰にでもわかる文章と的確な表現で著述。対比として韓国、日本にも各章を割いて言及しているが、今まで読んだ比較文化の著述の中で学者として最も公平な姿勢で誠実に探究している。およそこの類の著述は、出身国の文化や母語の影響で公平性を欠く傾向があるが、「アジア人」としての筆者のアイデンティティを構成する特殊な出自が、三分の一づつではなく「三つの国がすべてプラスに加わって」300%になっているという自負が非常に魅力的に響く。2021/01/16

可兒

1
授業用。完読したので記録2012/06/08

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