チビチリガマの集団自決 - 「神の国」の果てに

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784773625011
  • NDC分類 916
  • Cコード C0021

出版社内容情報

沖縄戦の最中、読谷村で起こった集団自決事件は「神の国」「皇国日本」が引き起こした悲劇の象徴といえる。21世紀を目前に、政府は新ガイドライン法、国家国旗法などに引き続き、教育基本法の改正を目論むが、それらのもたらすものは、新たな「神の国」の再建ではないだろうか。本書は、生き残った人々の証言を集めて事件の実相を明らかにした衝撃のルポルタージュ。地獄の実態を伝え、反戦平和の意志を改めて問う。


もくじ

 パイヌカジ まえがきにかえて

しげる
チビチリガマ
戦争と開拓
取り替えのきかない一人
帰る人と住まう人
チビチリガマへもぐる(第一次)
調査始まる
生命がだんだん軽くなる
肖像画
三十一所帯判明
追いつめられて
四月の三日間
都屋収容所
明と暗
残された者の長い苦しみ
全自決者の確認終わる
もうひとつの隠された集団自決
集 骨
大切なものは生命
中間報告
チビチリガマへもぐる(第二次)
パイヌカジ(南風)の吹く日
チビチリガマへもぐる(第三次)
チビチリガマを劇にした中学生

 始まり あとがきにかえて

その後のチビチリガマを歩く

凱風社版のための あとがき

---------------------------
●パイヌカジ まえがきにかえて
---------------------------
 パイとは、南のこと。

 カジとは、風のこと。

 パイヌカジとは、あたたかな南の風のこと。沖縄の言葉です。
 南の風、パイヌカジ……なんとやわらかく、たおやかなひびきでしょうか。

 パイヌカジは沖縄の青い海の上を、わたります。すると海は、息をするように、ゆったりふくらみます。丸い波、丸い腹の中に、ひ

苛烈な沖縄戦を生き残った人々の証言を集めて事件の実相を明らかにした衝撃のルポルタージュ。地獄の実態を伝え、反戦平和の意志を改めて問う。中・高校の平和教育に最適。