サリドマイド児たちの若栗スノーキャンプ

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  • サイズ B6判/ページ数 213p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784773377972
  • NDC分類 378.3
  • Cコード C0095

内容説明

安全との宣伝にて発売されたサリドマイド剤を服用した母親から、手、足、耳などに障害をもつ子供達が生まれた。「被害者の完全保障!」「薬害防止!」過酷な運命を背負わされた被害児達がスキーの魅力を味わえば、「生きる自信につながるであろう!」。「役にたちたい!」熱い思いを抱く若者達が「若栗スノーキャンプ」に集まった。転んでも手を使わずに立ち上れるか?ケガはしないか?ホットな議論のなか、皆を上手くまとめて成功に導いたのは開催に尽力した地元のスキー指導員。

目次

第1部(薬害の原点:サリドマイド薬害事件;サリドマイド児たちの若栗スノーキャンプ;なぜ「“若栗”スノーキャンプ」なのか?;小谷はどんなところ?(雪と山と歴史の村)
デーサ(宮沢寿男)
サリドマイド運動からスノーキャンプ開催へ:車イスの薬学者
一九七〇年代の障害者のスポーツとスキーの環境
「サリドマイド児たちの若栗スノーキャンプ」はどのように開催されたか
ボランティア活動としての「サリドマイド児たちの若栗スノーキャンプ」
「高野哲夫さんとのこと」若栗ロッジ―デーサこと宮沢寿男)
第2部 「スノーキャンプ」開催の原動力となったサリドマイド薬害の教訓と、サリドマイド剤の復活―薬の作用、副作用と薬害(サリドマイド薬害の教訓;サリドマイドの復活;サリドマイドの生体への作用のメカニズム;日本の薬害;なぜ薬害が戦後の日本で多発したか?;日本の主な薬害年表;サリドマイド殺害事件と、サリドマイド復活等関連年表)

著者等紹介

高野恵美子[タカノエミコ]
1938年京都府生まれ。1962年神戸薬科大学卒業。会社勤務を経て、1964年旧国立京都病院に検査技師として入職。1988年京大医学博士取得。2005年日本臨床化学会有功会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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