大国政治の悲劇 米中は必ず衝突する!

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  • サイズ B6判/ページ数 534p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772704564
  • NDC分類 319
  • Cコード C0031

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内容説明

米中の衝突を確実視し、各国の外交戦略を揺るがす、攻撃的現実主義(オフェンシヴ・リアリズム)とは!?今、最も注目すべき国際政治学者ミアシャイマーの主著、待望の邦訳化。

目次

第1章 イントロダクション
第2章 アナーキーとパワーをめぐる争い
第3章 富とパワー
第4章 ランドパワーの優位
第5章 生き残りのための戦略
第6章 大国の実際の行動
第7章 イギリスとアメリカ:オフショア・バランサー
第8章 “バランシング”対“バック・パッシング”
第9章 大国間戦争の原因
第10章 二十一世紀の大国政治

著者等紹介

ミアシャイマー,ジョン・J.[ミアシャイマー,ジョンJ.][Mearsheimer,John J.]
シカゴ大学のウェンデル・ハリソン特別記念教授。専門は国際関係論で特に安全保障分野。『大国政治の悲劇―米中は必ず衝突する!』で「オフェンシヴ・リアリズム」という国際関係論の理論を提唱し、その内容の高さが認められて「ジョセフ・レプゴルド学術賞」を受賞。学術専門誌以外にもニューヨーク・タイムズ紙などで論文や記事を多数発表している。2006年には元同僚でハーバード大学教授のステーヴン・ウォルトと共にアメリカの外交政策にイスラエル・ロビーが大きな影響を与えすぎていることを指摘して各界で激論を巻き起こす。2003年から米国芸術科学アカデミーの会員。1980年にコーネル大学Ph.D(政治科学)

奥山真司[オクヤママサシ]
カナダのブリティッシュ・コロンビア大学(BA)卒業後、英国レディング大学で修士号(MA)を取得。現在同大学院の戦略学科博士号課程に在籍中。米国地政学研究家。国際平和協会主任研究員。現在は主に地政学や戦略学の著作の翻訳を手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

28
国際システムは無秩序。大国は攻撃的な軍事力を持つが、大国でも相手が何をしようと考えているのかを完全には知り得ない。大国は自らの生き残りをかけ、合理的に行動する。これらが、大国間で戦争が起きるメカニズム。「どうしたら平和な世界を作れるか?」も「なぜ大戦争が起きたのか?」も視点が違うだけで戦争回避という目的は同じ。視点の違いで要素が変わり、導き出される理論も違う。その理論がわが国を取り巻く外部環境を上手く説明できるのであれば、それを切り捨てるべきではないし、わが国はあらゆる場合を想定し、それに備えるべきだ。2015/06/23

Tetsuya Noguchi

4
著者のミアシャイマーは、いわゆるリアリストに属する学者である。この200年間の世界史を俯瞰した上で、自身の理論を歴史の中で見事に実証している。国際関係論の理論を順々に丁寧に解説していっており、初心者でも非常に入りやすい本ではないか? 現実の世界は、「二極構造」、「安定した多極構造」、「不安定な多極構造」という三つのパワー・バランスのいずれかであると指摘。そしてナポレオン時代から、西暦2000年までの間をこの三つのパワー・バランスがどのように推移してきたか分析し、理論を使って将来予測も行っている。2016/12/29

Haruka Fukuhara

4
学部時代はあまりピンと来なかったが、読み返したらわかりやすく示唆に富んだ優れた論考に思えた。関心や知識が不十分だと名著も響かないということか。2017/02/02

ろーじゃ

4
(1)諸国の政府をまとめる政府が無い点で、国際社会は無政府状態(アナーキー)であり、(2)その中で自国の安全保証を極大化するには、地域覇権を達成する事が最も安全と利益を確かなものに出来る。という国際社会の構造が、国家の衝突を呼び寄せる原因であるというのがミアシャイマーの主張です。 「オフェンシヴ・リアリズム」の名の通り、日本人には過激に感じられる主張が多いですが、国際社会の現実を理解するにはとても良い本です。訳も読みやすく、読み応えのある内容でした。2012/11/10

熱田雪人

4
「国家は常に世界における自国のパワーを最大化しバランス・オブ・パワーを自国に有利にしようとする」という著者の主張するオフェンシブリアリズムについて多くのデータと文献を使って丁寧に説明されており、日本ではあまり著名ではなかったこの人とその主張を一躍有名にしたもので、出版されて11年経つ今もあまり古く感じず、また2020年ごろの世界の勢力均衡についても新鮮でおもしろい考えだと思いました。2012/08/31

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