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人間と動物の病気を一緒にみる―医療を変える汎動物学(ズービキティ)の発想

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  • サイズ B6判/ページ数 401p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784772695381
  • NDC分類 491.61
  • Cコード C0040

出版社内容情報

<ヒトの病気の治し方は、動物に聞け!>

がん、肥満、心臓病、うつ、
依存症、性病、ストレス性疾患――
動物もかかる病気の研究から、
ヒトの新たな治療法が生まれる。

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人間と動物をともにとらえ治療する、
新たな統合進化医学「汎動物学(ズービキティ)」とは? 
その発想と取り組みを、提唱者みずからが伝える。

★年間ベストブック(ディスカバーマガジン)
★ニューヨーク・タイムズ紙&世界的ベストセラー

::著者::
バーバラ・N・ホロウィッツ
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医療センターの心臓専門医、
医学部の心臓病学教授。ロサンゼルス動物園の心臓病コンサルタント。

キャスリン・バウアーズ
ジャーナリスト、ライター。UCLAの医療叙述コースの講師。

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::目次::

◎第1章:医学の境界を越える出会い
 ・動物がかかるヒトの病気 ・医学・進化学・人類学・動物学の融合へ

◎第2章:なぜ気絶するのか
 ・失神するメリット ・水中生物から受け継がれた防衛力

◎第3章:ジュラ紀のがん
 ・がんは不自然ではない ・恐竜から古代エジプト人まで 
 ・比較腫瘍プログラム ・がんの新たな治療法へ

◎第4章:動物のセックスに学ぶ
 ・ヒトのセックスの進化的背景 ・不妊やEDの対策
 ・同性愛、乱交、雌の浮気 ・ヒトと動物の性欲減退を比べる

◎第5章:中毒や依存症から抜け出す
 ・麻薬でハイになるワラビー ・酔っ払う動物たち
 ・感情と依存症 ・別の依存症に切り換える

◎第6章:死ぬほどこわい
 ・恐怖と心臓発作 ・たこつぼ心筋症
 ・捕獲と拘束のダメージ ・赤ん坊にしてはいけないこと

◎第7章:デブの惑星
 ・野生を取り戻す食スタイル ・明暗サイクルの乱れと体重増加
 ・マイクロバイオームへの注目 ・肥満をもたらす感染性寄生虫

◎第8章:なぜ自分を傷つけるのか
 ・動物も自分を傷つける ・自傷行為は過剰グルーミングだ

◎第9章:過食と拒食
 ・食べる行為は危険がいっぱい ・恐怖の生態学
 ・ためこめば安心できる ・拒食症遺伝子

◎第10章:性感染症の知られざる力
 ・病原体は種を選り好みしない ・感染した動植物はよりセクシーに見える
 ・われわれは清潔過ぎる?

◎第11章:おとなになるのは大変
 ・思春期に危険な行動をするわけ ・ヒトと動物の「いじめ」の共通性
 ・親業を進化のルーツから考えよう

◎第12章:汎動物学
 ・ようやくわかった正体 ・地球上のすべての生き物たちとともに

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::絶賛!::

健康や健康に良い行いについて、私たちは思っている以上にほかの生物種と共有しているのだ。
――『ニューサイエンティスト』

「汎動物学」についての興味深いマニフェストたる本書は、読書の喜びを与えてくれる。
――『ガーディアン』

毛皮で覆われ、羽のある隣人たちについて、まったく新たな視点を得ることができる。
――『ボストングローブ』

人間の健康について新たに台頭しつつある、力強いアプローチ!
――ニール・シュービン(『ヒトのなかの魚、魚のなかのヒト』の著者)

いかに多くを医師が動物界から学ばねばならないかを知らしめて、心躍る。
――カール・ジンマー(『進化:生命のたどる道』の著者)

人間と動物の生理と行動が、ともに似ていることを説き明かし、魅了する読み物。
――テンプル・グランディン(『動物感覚』の著者)

・・ほか、『ニューヨーク・タイムズ』『ワイアード』『オブザーバー』などで続々紹介!

内容説明

ヒトの病気の治し方は、動物に聞け!がん、肥満、心臓病、うつ、依存症、性病、ストレス性疾患―動物もかかる病気の研究から、ヒトの新たな治療法が生まれる。

目次

医学の境界を越える出会い
なぜ気絶するのか
ジュラ紀のがん
動物のセックスに学ぶ
中毒や依存症から抜け出す
死ぬほどこわい
デブの惑星
なぜ自分を傷つけるのか
過食と拒食
性感染症の知られざる力
おとなになるのは大変
汎動物学

著者等紹介

N.ホロウィッツ,バーバラ[N.ホロウィッツ,バーバラ] [Natterson‐Horowitz,Barbara]
M.D.カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医療センターの心臓専門医、医学部の心臓病学教授。ロサンゼルス動物園の心臓病コンサルタント

バウアーズ,キャスリン[バウアーズ,キャスリン] [Bowers,Kathryn]
ジャーナリスト、ライター。UCLAの医療叙述コースの講師。アトランティック誌の編集員、CNNインターナショナルのプロデューサーなどを経て、健康・生物学・進化について執筆活動を行う

土屋晶子[ツチヤアキコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Sakie

17
人間と動物、遠い祖先が同じなら生態に共通点もあるだろう、と理解していると同時に、私たちはどこか別物と決め込んでいるらしい。中でも生物としての危機対応の方法は人間と動物で同じ、と考えた瞬間に開けた視界に驚いた。拒食、失神、身体拘束時の突然死。身体を拘束されることや精神的な圧迫を受けることを命の脅威と感じ、過剰な程の生体反応を見せる症例に、人間は原因不明のショック死や不安障害など個別の名前を付ける。これが生体機能としての抵抗、絶望の意味で動物とどこも違わないなら、そもそもの考え方から変わってしまうではないか。2018/12/07

イノ

9
なによりタイトルに驚かされた。その発想は無かった! 中身も恐竜もガンになる、トンボも肥満になる、自傷行為・思春期・同性愛など精神が豊かだからこそ起こる人特有のものと思ってた事の多くが動物も当てはまってやはり驚かされる。 よくよく考えれば人も動物なのだと気づく。医療の発展に繋がりそうだし、読み物としても面白かった。おすすめ!2016/02/14

むとうさん

6
筆者は「ヒト」をみる医者だが、医学と獣医学が分断してしまったことに気づく。獣医学の常識がヒトの医学では新発見になるのは無駄であり、同じ生物の病気として一つと考えれば様々な知見が得られるのではないか、そんな観点から書かれた本。がんとか性感染症はまぁ想定の範囲内として、拒食・過食症や麻薬まで動物と共通事項であるとは思わんだ。ある種の「自然信奉者」みたいな、自然にあるものは体にいいなどといった思い込みを粉砕してくれる本でもある一方、逆に「ではニンゲンとはなにか?」というところにまで降りていきそうになる。2018/05/28

ふぇるけん

6
人間と動物の体や性質には、実は共通するところがたくさんあり、獣医学と医学がお互いを知ることが重要、ということを説いた本。医学博士とサイエンスライターの共著で書かれているため、それぞれの章が読みやすく参考になった。生物学と獣医学と医学、それぞれが重なりあって新たな見識が広がっていくのは面白そう。2014/12/01

megane

6
タイトルそのまま。動物の病気と人間の病気の共通性について。人間と動物の症状比較がメインなので科学度は低めかもしれない。どっちかというと読み物的な部分が多かった気がする。おもしろかった。最近は人間と動物を一緒にすると間違いを犯すとして、区別されていたが、その垣根を取っ払うべきだとも。そういわれてみると過剰な区別とかそんな傾向があるかもしれないな、あまり考えなかったけどそういうのはキリスト教的なものの見方なのかな。2014/02/12

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