薬物依存の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」症候群

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薬物依存の理解と援助―「故意に自分の健康を害する」症候群

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  • サイズ A5判/ページ数 248p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784772408882
  • NDC分類 493.155
  • Cコード C3047

出版社内容情報

《内容》 近年,わが国の薬物乱用者数は,急激に増大し,第3次覚せい剤乱用期に突入した。またその特徴は,「加熱吸煙」(あぶり)という新しい覚せい剤使用法の登場により,乱用者の若年化が加速され,まったく非行歴のなかった普通の若者までが薬物に手を染めるようになったことが指摘されている。
本書は,著者が専門治療施設,神奈川県立精神医療センター(せりがや病院)での経験を基に,薬物依存・乱用における最新の実態に関する知見を紹介し,その臨床実践についてわかりやすくまとめたものである。自傷行為や摂食障害,虐待体験,大量服薬との関連,多くの患者にみられる重複精神障害(comorbidity)についても論究し,家庭における対応の原則,覚せい剤患者に対する見立て,解毒入院治療,学校における予防教育まで,あらゆる課題項目が網羅されている。
若年者の薬物乱用問題を考えるとき,薬物非行という視点のみから議論するのでは十分とはいえない。著者は,一部の薬物乱用者を「故意に自分の健康を害する」症候群として捉え,その背景に生きるうえでの何らかの困難さを想定した援助が求められており,薬物依存者が薬物を止めた後の「生きづらさ」を支援する,医療機関・学校・児童相談所・家庭・司法機関(家庭裁判所,保護観察所,少年鑑別所などの少年施設),ダルク(Drug Addiction Rehabilitation),N. A.(Narcotics Anonymous)等のネットワークからなる,アフターケア・システムの構築が必要であると説く。わが国の現実に即した薬物乱用・依存者対策を考える上で,現場の援助職にとって必読の書といえよう。    

《目次》
第I部 薬物依存の臨床研究
第1章 「故意に自分の健康を害する」症候群としての薬物依存
第2章 最近の覚せい剤乱用者の臨床的特徴――覚せい剤の加熱吸煙と静脈注射
第3章 覚せい剤依存と摂食障害
第4章 乱用物質と食行動異常の関係
第5章 覚せい剤依存と注意欠陥/多動性障害
第6章 ライター用ブタンガス(ガスパン)乱用者の臨床的特徴
第7章 マジックマッシュルームによって精神症状が出現した症例――合法ドラッグ乱用の実態
第II部 薬物依存の臨床実践
第8章 思春期の乱用・依存者に対する援助について
第9章 女性の乱用・依存者に対する援助について
第10章 覚せい剤依存者の見立て
第11章 解毒入院について――薬物依存症の入院治療
第12章 「故意に自分の健康を害する」症候群の症例
第III部 薬物依存臨床における司法的問題
第13章 薬物依存臨床と法制度
第14章 薬物乱用・依存と犯罪
第15章 矯正施設における薬物依存回復プログラムの可能性

目次

第1部 薬物依存の臨床研究(「故意に自分の健康を害する」症候群としての薬物依存;最近の覚せい剤乱用者の臨床的特徴―覚せい剤の加熱吸煙と静脈注射;覚せい剤依存と摂食障害 ほか)
第2部 薬物依存の臨床実践(思春期の乱用・依存者に対する援助について;女性の乱用・依存者に対する援助について;覚せい剤依存者の見立て ほか)
第3部 薬物依存臨床における司法的問題(薬物依存臨床と法制度;薬物乱用・依存と犯罪;矯正施設における薬物依存回復プログラムの可能性)

著者等紹介

松本俊彦[マツモトトシヒコ]
国立精神・神経センター精神保健研究所司法精神医学研究部専門医療・社会復帰研究室長。横浜市立大学医学部非常勤講師。平成5年佐賀医科大学医学部卒業。同年横浜市立大学医学部付属病院臨床研修医。平成7年国立横浜病院精神科シニアレジデント。平成8年神奈川県立精神医療センター(芹香病院、せりがや病院)常勤医師。平成12年横浜市立大学医学部付属病院精神科助手。平成16年現職。精神保健指定医。精神保健判定医。医学博士。専門はアルコール・薬物依存症、司法精神医学、青年期精神医学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Yasutaka Nishimoto

2
十数年前の本。その頃からちゃんと読んでおけばよかったと、今になって思う。まぁ、今だからちゃんと読もうとしているのだけれど。読んでおくべき事例も満載。2017/07/16

Baron

2
支援者の立場から、薬物依存に対する援助方法や概要を記してある。 感想としては、目新しさはないもののよくまとめられてる本だと思った。 データや論文、統計からの引用を中心として、薬物依存と摂食障害の関係性や、自傷行為やADHDと親和性が高いこと、女性の薬物依存は特に長期化・深刻化しやすいことなどを挙げている。 この本でもやはり薬物依存は「生きづらさの病」であると記されている(続く2014/05/03

臨床心理士 いるかくん

2
単に自傷行為はリストカットだけではない。摂食行動の異常や薬物乱用とも親和性が高い。この本では薬物依存について踏み込んで書かれた著作である。「故意に自分の健康を害する」という概念を使うことで、自傷行為・摂食行動・薬物依存の理解を深めている。2012/11/19

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